幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 8月7日 ● ルパンとホームズ。

 相変わらず夏休みになると、子どもの読書感想文で頭が痛くなります。純文系の親の血を全く引いていない息子は、6年生になってもまともな本一冊読むことができません。本を読まなければ感想文は書けないので、とりあえずいろいろ一緒になって本を選ぶのですが、なかなか興味が持てる本がないようです。

 僕が6年生の時は、すでにオヤジの本棚にあった文庫本を手当たり次第に読んでいました。大衆小説(今や死語でしょうか)が好きだったオヤジの蔵書は、いま思うと結構片寄っていて、石坂洋次郎、司馬遼太郎、山手樹一郎、山田風太郎、源氏鶏太、舟橋聖一、北杜夫といったラインアップでした。僕のお気に入りは司馬、石坂と北杜夫の「どくとるマンボウ」シリーズで、結局そこから自分の読書の趣味が形作られていったと思います。

 それ以前に熱心に読んでいたのは、当時の小学生なら多かったと思いますが、何と言ってもホームズとルパンでした。クラスの中にもホームズ派とルパン派がいて、お互いにどちらが面白いかを論戦したりしていました。僕は論理的に謎を解き明かすホームズ派でしたが、内心ルパンの奔放さにも心惹かれていたのを覚えています。

 未だにまともな本が読めない息子に、いきなり司馬遼太郎を読めとは言えませんが、アニメの「名探偵コナン」を熱心に見ているくらいですから、とりあえずホームズかルパンくらいなら読めるかも、と思って今ちょっと勧めているところです。もっとも本来は親に勧められて読むような類の本じゃないと思いますけどね。友達と感想を言いながら読んだら楽しいと思うのですが、最近の子はあまりホームズなんて読まないみたいですね。残念なことです。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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