幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 8月4日 ● タクシーに乗る人。

 あまりの暑さに、ついつい歩く気力が萎えてタクシーに乗ってしまった時のこと。運転手に「これだけ暑いとタクシーに乗る人も増えるでしょう」と聞いたら「いや、ほとんど変わりませんよ。タクシー人口は多分一定で、どれだけ暑かろうが寒かろうが、乗る人は乗るし乗らない人は乗らないですね」とのお答え。確かにその通りかも知れません。

 僕も社会人になるまではタクシーなんてそれほど乗りませんでした。と言っても年に数回は乗っていましたから、20年前の大学生としては利用している方だったでしょう。友人の中にはタクシーなんてとんでもない贅沢だ、と考えている奴もたくさんいました。

 ところが会社に入ったら、やたらと仕事でタクシーに乗る会社だったので、最初こそ戸惑いましたが、すぐに慣れてしまいました。慣れるとどういうことになるか、と言うと、電車やバスがあるところでも、ついつい暑かったり寒かったり荷物が多かったりするとタクシーに乗ってしまうようになります。また地下鉄でひと駅だけど、前後を入れると15分くらいかかる、歩くと20分はかかるかな、なんて距離もタクシーならワンメーターで5分、と思うと、ついつい手を挙げてしまいます。

 それでも僕は根が貧乏性のせいか、なるべく歩いたり公共交通機関を使ったりしているのですが、会社には本当にどんな便利な場所に行くにもタクシーを使うような人もいます。タクシーの運転手に「どこに行くにもタクシーって人もいますよね?」と聞いたら、なんと彼自身も同じようについついタクシーに乗ってしまう人なんだそうです。

 やはりタクシーの便利さは自分たちが一番良く知っているとかで、例え電車やバスがあってもタクシーに乗るんだそうです。タクシーを一番利用しているのは実はタクシーの運転手だった、というのは、言われてみれば意外ではないのですが、ちょっと盲点を突かれた感じがしました。

 

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