幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月12日 ● 全仏オープン決勝戦。

 赤土の上で体力と気力を振り絞って戦う全仏オープンテニスが終わりました。男子はクエルテンがコレチャを破って連覇を達成し、女子はカプリアティが新星クリステルス相手に最終セットの激闘を勝ち抜き全豪に続くグランドスラムタイトルを獲得しました。

 クエルテンとコレチャの決勝戦は、途中までは実に見応えのある激しい試合でした。立ち上がり調子が上がらなかったクエルテンは1セット目をタイブレークで落とします。しかし第2セット途中から目覚めたかのようなショットを連発し7-5でセットカウントをタイに。ここまでですでに2時間。この調子では5時間かかるタフマッチになるのかと思いましたが(実際、過去にコレチャは5時間超の試合をしたことがあります)、3セット目からは地力にまさるナンバー1シードのクエルテンが圧倒して、最後は一方的なスコアで優勝を手にしました。

 この試合は第2セットが全てだったと思います。あの激闘をどちらが制するかで試合の流れが決まってしまったように見えました。3セット目以降もコレチャは決して手を抜いたわけではないのですが、もはや流れは変えられない状況になってしまいました。テニスは試合の流れが大きく勝負を左右します。流れを引き寄せたクエルテンをさすがと言うべきか、1998年に続いて決勝で敗れたコレチャは最後の最後が弱いと言うべきなのかわかりませんが、勝負の綾と面白さ見せてくれた一戦でした。

 男子以上に感動的だったのが女子の決勝戦。1セットをクリステルス、2セットをカプリアティが取ってセットオールの第3セット。この最終セットはタイブレーク制ではないために2ゲームアップまで6-6になってからの我慢合戦が続きます。ともに思い切りが悪くなり、歯切れの悪い展開が続いていたのですが、10-10あたりでカプリアティがかなり疲れてきているのが見て取れるようになってきました。

 しかし、21ゲーム目を懸命にブレイクしたカプリアティは、勝負をかけた22ゲーム目、もはやこれ以上長引けば自分に勝ち目はないと思ったのでしょう、思い切ったネットダッシュを試みました。これが見事に成功したカプリアティは、吹っ切れたように思いっきりの良いテニスを展開、見事に優勝を引き寄せたのです。

 最終セット12-10というのは全仏史上最長だとか。死闘を制したカプリアティは、来月のウィンブルドンでグランドスラムへ3つめのタイトルに挑みます。ヒンギス、ダベンポート、ウィリアムズ姉妹など強敵は多いですが、今のカプリアティなら優勝する可能性は十分。楽しみです。  

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