幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月11日 ● 準優勝で見えたこと。

 サッカーのコンフェデレーションズカップ決勝戦、日本は世界チャンピオンであるフランスを相手に善戦しましたが、結局力負けという印象の0-1。前回の0-5の惨敗の借りは返せませんでした。組織的な守備では世界のトップを相手にしてもかなり戦えることを証明しましたが、残念ながら中田英抜きでは攻撃の手がかりすら掴めないという感じで、W杯まで残り1年、どうやったら攻撃力をアップするのかが課題となって浮き彫りになりました。

 とは言え、今回の準優勝という結果が予想外の好成績であることは間違いありません。明らかに格上と思われたカメルーンに快勝、ブラジルに引き分け、そしてフランスにも1点差負け。この結果だけ見れば世界のトップレベルと同格です。もちろん、他国のこのカップ戦に対するモチベーションは日本ほど高くはなかったと思いますが、それを差し引いてもこの結果は快挙であると言っていいでしょう。

 また日本の選手層の厚さも証明できました。トルシエがしばしば「同じくらいのレベルの選手が数十人はいる」と言っていましたが、確かにこれまでの常連ではない選手たち、鈴木や波戸や戸田が実に見事な活躍を見せてくれましたし、控えの選手の誰が交代して出てきても何かやってくれるのではないか、と思えるような印象を受けました。

 かつて「ドーハの悲劇」の時の代表は、先発メンバーの11人こそアジアでもトップクラスでしたが、サブとなると急にレベルが落ちたものです。あの時、予選直前に故障したサイドバックの都並の穴を結局きちんと埋めきれなかったのが、最後に「ドーハの悲劇」を招いたことを思えば、今の日本代表の層の厚さは全く別次元と言ってもいいでしょう。なにせ今回は名波を欠いていたのです。それを全然感じさせなかったところが凄いと思います。

 残る問題は、最初に書いたように攻撃が結局のところ中田英頼みということです。ブラジルやフランス相手のように、どうしても押されて押されてカウンター狙いという時に、中田英のように自分だけでも決定的局面を作ってしまえるような選手がいないとどうしようもありません。もちろんW杯では中田英が出場しないといことはないと思いますが、故障や思わぬ退場などあり得ないわけではありません。残り1年の間に2人目の中田英が出てくるわけではないですが、攻撃のオプションがもう1枚あると全然違うはず。その役割は、やはり小野か中村が負わなければなりません。2人のこれから1年間の成長を期待したいと思います。  

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