幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 6月9日 ● 無罪だけは勘弁して欲しい。

 大阪の小学校児童大量刺殺事件は、小泉首相が「わけがわからん」とコメントしていましたが、首相がそんな一視聴者のような悠長なことを言っていて良いのかどうか、という問題はおいといて、確かに「わけがわからん」と言うしかない悲惨な事件です。

 小学校の窓から侵入して1、2年生の小さな児童(それもほとんど女児狙い)を追い掛け次々と刃渡り15cmの出刃包丁で刺し殺す、その精神の荒廃ぶりなど、わけがわからなくて当然なのですが、だからと言ってこれをこのままわけのわからない精神異常者の犯罪として特別扱いしておいて終わりでは済まないでしょう。

 この事件の問題はいろいろな側面から考えられます。精神病患者を社会に適合させることの限界、精神耗弱を理由に無罪にすることの危険性、学校のセキュリティ問題、児童の心のケア、精神病患者への差別、実名報道の是非、センセーショナルな報道のあり方、行政の対応などなど、各方面からこの事件に対する問題提起があることでしょう。

 特にこの犯人が過去に毒物混入事件を起こしながら精神耗弱を理由に無罪になっているそうですが、果たしてその時の無罪判決に関わった判事や医師はどういう責任をとり得るのでしょうか?予知できなかったとは言わせません。子どもを殺された親にしてみれば、どうしてそんな危険な男とわかっていて放置したのか、と怒りにふるえることは間違いありません。

 もちろん、犯人自身をどう処罰するのか、またも無罪になってしまうだけなのか、ということも、今後の犯罪予防には大切なポイントでしょう。被害者にとっての「癒し」を考えても、無罪放免は到底納得できるものではありません。

 そもそも、わざわざ小学校低学年の女児ばかりを狙うという犯人が、本当に判断力がないとは思えません。抵抗しない弱い者だけを獲物にした卑怯千万な鬼畜なのです。いくら冷静に考えようと思っても、どうしても怒りと哀しみで心が震えてしまいます。2チャンネルの書き込みが暴論だと思えないのは、決して僕にも小学校2年生の娘がいるからばかりではないと思います。  

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