広島球場で巨人と広島が連日の熱戦を繰り広げました。狭い広島球場だけに、どうしても点の取り合いになるのですが、結局広島が巨人に競り勝ち、ドラマチックな試合をものにしました。

　有名選手をFAや逆指名でかき集めた「金持ち野球」の巨人に対し、広島は全て手作りの「貧乏野球」です。ドラフトでもなるべく地元出身の選手を中心に指名します。若い彼らを二軍でみっちり鍛えてレギュラーに登用する広島野球こそ、フランチャイズ制のお手本です。

　とは言え、簡単には「金持ち野球」の巨人には勝てません。この連戦を見ていても、超重量打線の巨人と互角に打ち合ってはいますが、どこか高校野球のようなひたむきさと脆弱さを広島打線に感じて、見ていてついつい不安になります。せめて江藤が広島に残っていたらなぁ、と思わず感じずにはいられません。

　さて、次は5連勝中と好調の2位中日と巨人がぶつかります。広島打線が高校野球なら、中日打線など中学生。まともに巨人と打ち合っては勝ち目がありませんから、リーグナンバー１を誇る投手陣が抑えきるしかありません。もしここで中日がまた巨人を調子づかせるようなことになったら、もうセ・リーグの優勝争いは終戦かも。早過ぎるのは、カブレラのホームラン記録（38試合で20号到達）だけで良いのですがねぇ。

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