幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 4月20日 ● 上手になるとわかる。

 ここ2〜3年、熱心にテニスをしているせいか、この年になっても技術的には向上しているのが自分でもわかります。以前ではできなかったプレーができるようになり、勝てなかった相手に勝てるようになった、その喜びは格別なものがあります。体力的な衰えは未ださほど感じていないので、技術が上がっただけテニスも強くなったという感じです。

 ただ、上達すればするほど、自分よりはるかに上手な人の凄さもわかるようになってきました。以前は自分のチカラが1だとすると、10の人も100の人も同じように上手な人、でしかなかったのですが、最近は自分が5くらいになってきたので、10と100の違いがわかるようになってきたのです。

 テニスのようなスポーツは、勝ち負けがはっきりしていますから、単に10より100の方が強い、ということは試合結果を見れば誰でもわかります。そうではなくて、同じように強い相手でも、どこが違うのか、その強さの質の差がわかるようになってきたのです。特に一緒にプレイしてみると、同じ強い人、上手な人と言っても、差は歴然と感じます。

 それでも僕のレベルではサンプラスとラフターの差はわかりません。もちろん、サンプラスの方が強いことは、結果から知っています。でもテレビの解説や雑誌の記事を読み、さもわかったようなことを言ってはいますが、実際に打つどころか見たことすらない選手の強さの差なんて本当はわかるはずもありません。いや、実際に打ってみたって、サンプラスと鈴木貴男の差すらわからないことでしょう。「どっちも桁外れに凄い」ということしか、僕たちのレベルでは掴めないと思います。1が5になったところで、10と100の差はわかっても、1000と2000の差なんて実感できるはずもないのです。

 ネットの世界では、ことテニスに限らず、あらゆる分野で素人が意見を発表しています。単なる感想の披露ならともかく、批評家然として中傷に近い文章が書かれているサイトも数多くあります。もちろん自分のサイトで個人の意見を書くのは自由ですし、そのメリットも認めますが、時々あまりにも的外れな「批評」や「評論」を読むと、せめてもう少し自分はわかっていないんだ、という謙虚さくらいは身に付けて欲しいものだと思います。もっとも、そう言う自分はどうなんだ、と言われると、忸怩たるものがあるんですけどね。

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