幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 4月10日 ● 幼児虐待のブーム化。

 幼児虐待のニュースは自分にも幼い子どもがいるだけに、より痛ましく絶望的な気持ちになるのですが、千葉で起きた幼児虐待事件は、若い父親や母親が起こしてきたこれまでの幼児虐待事件とはまた違った悲惨な事件でした。養母、祖父母、曾祖父による3才児の虐待殺人など、常人の想像をはるかに超えています。

 まだ大人になり切れていないような若い親が、幼い子どもを虐待するというのは、悲惨ではありますが、まだぎりぎり我々の理解(納得しているわけではありません)の範疇内でしょう。幼少時に親からの愛情を十分受けられずに育てられた子どもが、親になった時にどう子育てをしたら良いのかわからないから虐待する、というような説明を受ければ「ああ、そういうものなのか」と一応は思うことができます。

 しかし、今回はちゃんと子育てを終えたはずの祖父母、さらには曾祖父までもが加わって、わずか3才の子どもを虐待死させたのです。若さゆえの過ちとも、時代の責任にもできません。いくら血の繋がっていない子どもだったとは言え、まともな神経をしていれば誰かが止めたでしょう。誰もまともな人間がいなかった、異常な家族だったのだ、と言ってしまえばそれまでなのですが、そんな家族がこれまで普通の顔をして生活を営んできたこと自体が恐怖です。

 幼児虐待が最近これほど目立つのは、今の20代の親世代、すなわち50代が子どもをきちんと育ててこなかったせいか、と考えていました。要は団塊世代とそのジュニアたちの数が多いから、問題も大きく増幅されて見えるのではないか、と思っていたのです。

 確かにそれもあるのでしょうが、今回のような事件が起きると、世代間の問題だけではなく日本全体に歪みが広がってきているのかも、と思います。いわば幼児虐待がブーム化しているのです。事件に触発されて事件を起こす、そんなココロと頭の弱い親が増えているような気がします。子どもを生まない理由を「ちゃんと育てる自信がないしぃ」とか言っている女性を、いい年してバカだと思っていましたが、虐待するような連中よりも自分をわかっているだけはるかに利口なのでしょう。同じように人口が減るにしろ、殺すくらいなら生まない方が確かにマシです。

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