幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 4月9日 ● 桜も変わっていた。

 満開の桜が春の日差しに美しい週末でした。毎年変わりなく咲く桜を見るたびに「ああ、今年も桜が咲いたなぁ」と思います。ただ違うのは、以前は「これで何回この桜が咲いたのを見たかな」と思っていたのですが、最近は「あと何回この桜が咲くのを見られるかな」と思うようになったことです。これが人生折り返し点ということなのでしょう。まだまだ先は長いじゃない、と言われそうですが。

 ところで人生いろいろあって状況や環境は変わっても、桜だけは毎年変わらず咲き続けるものだ、と思っていましたが、実は桜も変わっているということに気づきました。家の近所の通り沿いに、見事な桜並木があります。毎年桜が満開になると、その通りは桜のトンネルのようになり、それは見事なものなのですが、今年はまた一際素晴らしい景観でした。

 「ほー、これは凄いねぇ」と毎年のことながら改めて感心していたのですが、ふと考えてみれば、この桜並木が植えられたのは、そんなに昔のことではないはずです。そのあたりはこの20年くらいの間に宅地開発された新興住宅地。桜が植樹されたのもせいぜい15〜20年くらい前の話のはずです。我々が引っ越してきて初めてその桜を見たのも1987年が最初のはずですから、その頃はまだ桜も小さかったはず。

 よくよく思い出してみれば、確かに以前はこれほど豪華絢爛たる桜並木ではありませんでした。植樹されたばかりの細く頼りない桜がちょろちょろと花をつけていたという思い出があります。10数年の間に、桜がしっかりと成長して見事な花をつけるようになったのでした。

 生きている以上、桜だって変わります。「この桜をあと何回見られるだろう」という疑問も、自分だけではなく、桜側の変化だってあるかも知れません。そう考えると、余計にこの春の桜をしっかり愛でたいと思いました。

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