幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 3月28日 ● “おっとり”している会社。

 僕の会社の同僚でMっちゃんと並び最近いろいろな話題を提供してくれているのがI戸ちゃん(40代既婚女性)。彼女はまだ数ヶ月前に他の広告代理店から我が社に移ってきたのですが、ことあるごとに前の会社と比べて我が社は“おっとり”している、と感想を述べていました。うーん、まあそうかもなぁ、そういうところはあるかも知れないな、と思ってはいました。

 昨日も「前の会社は私物でも勝手に持っていかれてしまうので困ったけど、この会社はそういうこともなくて、本当におっとりしていて育ちの良さを感じる」と言うので、「I戸ちゃん、それは“おっとり”しているとは違うんじゃないの?」と聞くと「えー、でも本当に“おっとり”していると思うのよ、いいことじゃない!」と言うのです。

 「ねえ、もしかして“おっとり”って、誉め言葉で使ってる?」「もちろん誉めているのよぉ、ギスギスしていなくて良いって思ってるもん」「うーん、それは多分誉めてないよ、って言うか、皮肉、嫌味、辛口トークって感じかな」「嘘でしょ、“おっとり”って誉め言葉じゃないのぉ!?」「いや、使う文脈によるけど、本来の意味はともかく、どっちかと言うとこの場合は“ぼんやりしている”とか“うすら呆けている”という風に聞こえるだけど」「嘘でしょ、そんなことないよ」。

 「そう言えば以前に局長と話した時にも『どう?』って聞かれて、『前の会社に比べて“おっとり”していますね』って言ったら、局長が『それが問題なんだよなぁ』って言うから、おかしなこというなぁ、って思っていたのよ」「確かにそれは会話としては噛み合っているね、思惑はともかく」「げーっ、どうしよう、随分たくさんの人に“おっとり”しているって言っちゃったよ」「そりゃ随分挑戦的な辛口キャリアウーマンだって思われたろうねぇ」「違うもん、本当に誉めたつもりだったのにぃ」「じゃあ一人一人に『すいません、“おっとり”の意味を知らずに使ってしまいました、そういうつもりじゃありませんでした』って訂正して回ったら?」「できないよぉ、そんなバカだって告白するようなこと」「じゃあ辛口キャリアウーマンでいくしかないね」。

 「そもそも、どうして“おっとり”を誉め言葉だと思ったの?」「だって、わたし子どもの頃からよく『I戸ちゃんは本当に“おっとり”しているわねぇ』って言われてたから、きっと誉めてくれてるんだ、って思ってたもの」。はあ、確かにそれは“おっとり”してるわ。誉められていたのかどうかはともかくね。

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