幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 3月23日 ● 恒例の春ドラマ予想。

 記録的な視聴率の『HERO』の一人勝ちで終わった冬ドラマ戦線でしたが、この春の大本命はTBS系日曜夜9時『Love Story』。『ビューティフルライフ』の枠に、同じ北川悦吏子脚本。主演に豊川悦司、中山美穂。脇にも香取慎吾、優香、加藤晴彦、畑野浩子と生きの良い若手を揃え、主題歌スピッツ、演出も生野慈朗とまさに盤石の布陣です。

 中身も恋愛小説家と女性編集者の恋愛ドラマというのですから、これで数字取らなきゃどうするの、という、まるでジャイアンツ優勝間違いなし的看板番組ですが、アキレス腱もないではありません。それは主演の2人が明らかに旬を過ぎているということ。5年前にこの2人なら間違いなく大ヒットだったでしょうが、果たして今のトヨエツとミポリンにそれだけのパワーがあるかどうか。30代受けは良いでしょうが、10代後半から20代に対して訴えるチカラはどれだけあるのか、ちょっと疑問です。

 さて、対抗と言うと僕はフジ系木曜夜10時『ムコ殿』を挙げたいと思います。これは大家族の家に人気スターが婿養子に入るという、30年くらい前にあったような典型的ホームコメディだからです。ムコ殿に長瀬智也、その結婚相手に竹内結子と安定感ある若手を起用していますが、その2人を取り巻く脇役陣が魅力的。父親に宇津井健、長女に秋吉久美子、次女に鈴木杏樹、三女に篠原涼子。さらに段田安則、小雪、野村宏伸に加えてつんくと相葉雅紀。昔懐かしいホームドラマの空気がどこまで21世紀に復活できるか期待しています。

 それにしてもこの2番組、本当なら枠が逆ですよね。TBS日曜9時にホームドラマでフジ木曜10時に大人の恋愛ドラマというのならピッタリくるのですが、これもそれぞれの局の編成が試行錯誤を重ねている表れでしょう。

 これ以外の注目番組は日テレ土曜夜9時『明日があるさ』になるんでしょう。もちろんジョージアのCMをそのままドラマ化した吉本総出演の安易な企画ものです。これを2時間ドラマではなく連続ドラマにするところが“日テレ式”なんでしょうが、主演に稲森いずみというところに限界を感じます。まあちゃんとした主演女優が吉本新喜劇に付き合ってくれるわけもないのですが。

 今回はパート2ものがやたらと目立つのもゲッソリです。『天国に一番近い男』、『新・お水の花道』、『OLヴィジュアル系』、『新・星の金貨』とぞろぞろ出てくる過去の遺産。「天国」と「お水」は内容はともかく視聴率はそこそこ期待できると思いますが、「星金」はどうでしょうかねぇ。コメディならともかく純愛ドラマでは遺産は生かせないどころか、前作のイメージが足を引っ張ることになりかねないと思います。

 最後にひとつ秘かに期待しているのはNHK火曜夜10時『陰陽師』。もちろん夢枕獏原作で岡野令子のマンガも大ヒットした作品のドラマ化です。稲垣吾郎の安倍晴明というキャストも絶妙。杉本哲太、本上まなみ、寺尾聰、高橋恵子、横山めぐみ、後藤理沙という脇役も良いところをおさえたな、という印象です。まあ視聴率的にはあくまでもマニア人気にとどまるとは思いますが、僕はとりあえず見てみます。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月