幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 2月26日 ● ラグビー平成の名勝負。

 日本人を感動させた幾多の名勝負がありました。プロ野球では日本シリーズ江夏の21球とか、高校野球なら星陵と箕島の延長18回の死闘、大相撲では先代貴ノ花が初優勝を決めた北の湖との大一番、テニスならフェド杯での伊達-グラフ戦、ボクシングの薬師寺-辰吉戦、ゴルフの二クラウスと青木の4日間のラウンド、長野五輪ジャンプ団体戦の金メダル、野人岡野のゴールでサッカーフランスW杯行きを決めたイラン戦。ラグビーでも神戸製鋼ウィリアムズの60m独走トライは今でも脳裏に焼きついています。

 ラグビー日本選手権決勝、神戸製鋼とサントリーの一戦は、そんなスポーツ名勝負の歴史に新たな1ページを加えるようなドラマチックな試合展開でした。社会人ラグビー準決勝で惜敗したサントリーは、再度神戸製鋼に負けるわけにはいかないという強い決意が感じられました。前半不利と思われた風下から得意の継続ラグビーで攻め続けリード。しかし、それが王者神戸製鋼の闘志に火をつけてしまいました。

 後半サントリーのお株を奪うような神戸製鋼の攻め、そしてそこからまた跳ね返していくサントリーのアタック。逆転に次ぐ逆転というスリリングな展開。最後は永友がキックを外して同点のままノーサイド。日本選手権で初めての両者優勝という結果に終わりました。

 同点による両者優勝というのはラグビーにおいては時々ありますが、やはりこの試合はきっちり勝負をつけて欲しかった気もします。なにせシーズン最後の頂上決戦だけに、白黒つけないのは気持ち悪いです。特にサントリーにしてみれば、ずっと引き分けはあっても勝てないでいる神戸製鋼に勝つ絶好のチャンスだっただけに悔しい引き分けでしょう。

 ただこの試合のサントリーの激しい闘志とレベルの高いラグビーは、W杯に向けて建て直しを図っている向井ジャパンにとって、良い刺激と参考になると思います。特に最後まで走り負けないスタミナは、体格で劣る日本のラグビーには不可欠のものです。この名勝負がより日本ラグビーのレベルアップにつながることを期待しましょう、って言うか、つなげないとダメでしょ。

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