幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 2月13日 ● パールロードの陰謀。

 連休を利用して鳥羽に行ってきました。宿は鳥羽市の南の鄙びた海辺の町「相差」(おうさつ)。多分昔は海の幸くらいしか観光資源としてはなかったのでしょうが、最近は名湯榊原温泉から引き湯して天然温泉を売り物にしているところです。実際、宿の展望露天風呂はなかなか気持ちの良いものでした。惜しむらくは料理を期待していった割には、それほどでもなかったこと。やはり魚は北陸に行かないとダメですかね。

 帰りには鳥羽水族館に寄ってジュゴンやラッコを見てきたのですが、家族連れやカップルで大賑わいで、まるで「モナリザ」か「月の石」を見に行ったみたいです、って、こんな話題は40代にしかわかりませんね。アシカショーは立ち見席までいっぱいで諦めました。なんであんなに人が入るのか、ちょっと理解できないほどの混雑ぶり。水族館なんて結局どこでも一緒のような気がするんですけどね。まあ暑さ寒さが厳しい時期には屋内で手頃な観光スポットということなのでしょう。

 ところで鳥羽から相差まで行きは「パールロード」という有料道路を走っていきました。名前だけ聞くと、さぞや海沿いの快適なドライブルートを想像すると思います。まるで南仏の海岸を走っているかのような。ところが実際のパールロードは山の上を走っていきます。眼下に海を見下ろせる場所はありますが、決して潮風に吹かれながらシーサイドをドライブする、というルートではありません。かなり看板に偽りありです。しかも、この道路、通行料金が830円もします。昔からある古い観光道路ですから、それほど綺麗でもなければ幅が広いわけでもないのにこの料金。かなり腹立たしい思いがします。

 で、帰りはパールロードを通らずに一般道を走って鳥羽まで戻りました。地図で見ると少々道幅は細いようですが、一応県道ですし、真っ直ぐ走っていけば鳥羽へ通じる国道に出ます。道が細いのは慣れているから、とガンガン走っていったら、意外にこの県道が快適なのです。ところどころで確かにセンターラインが無くなりはしますが、大半ではちゃんと片側一車線は確保されているし、それほどうねった山道というわけでもありません。しかも鳥羽への案内標識はパールロードを経由するように出ているので、こちらの県道を走る観光のクルマは少なく随分道が空いています。国道に出る手前で一ヶ所、大型車とすれ違うのに苦労するような狭いところがありましたが、それ以外はスイスイと走ってきて時間もはるかに短縮できました。

 無料で早くて快適なルートがあるのに、敢えて高くて遠回りなパールロードを走らせるように標識が出ているのは、地元自治体の陰謀としか思えません。せっかく作った観光道路だから、ちゃんと儲けなきゃ、というところなのでしょうが、あの内容でこの料金は暴利です。パルケエスパーニャや戦国時代村もそうですが、どうも伊勢志摩地方の観光資源には、リピーターのことを考えていない割高なものが多過ぎます。これでは三重の観光業がジリ貧なのも無理はないと思います。もう少し料金に見合った内容のものを作らないと、この先ますます立ち行かなくなると思いますけどね。

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