幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 2月8日 ● 不惑の気持ち。

 ついに僕もめでたく今日で四十路を迎えてしまいました。いわゆるひとつの「不惑」です。先に40才になった諸先輩は「やれやれ、これでクリタも仲間だ」とほくそ笑んでいることでしょう。40才と言えば、もう押しも押されぬ大人です。中年です。オヤジです。もちろん実感なんて伴っていませんが、確かに見回せば昔に比べて「怖いもんなし」的心境になってきていますね。この年になって、そうそう遠慮したり怖じ気づいたりするのも格好悪いんで、カタチだけでも「堂々人生」していようかと思ったりします。

 40才と言っても特別なことがあるわけではなく、今日と昨日と明日はみな似たような日々なんですが、「人生折り返し」と思うと、少し考えたりもします。ハタチの時には、まだ自分の人生がどう転ぶのか、当然のことながら皆目見当がついていませんでした。就職も結婚もどうなるのかわからないのですから、将来なんて想像しようがありません。ま、40才になったらそれなりに仕事して家庭を持ってやってんだろうな、くらいのもんです。そういや40才の時には21世紀じゃん、どんな世の中になってんだろう、という思いの方が強かった覚えがあります。

 ところが40才になってみて、この先の人生を想像するのは比較的たやすいことに気づきます。今さら社長になるとか総理大臣になるとかノーベル賞を取るとか金メダルを取るとか歴史に名を残すような偉人になるとか世界征服するとか、そんな大それたことは考えられません。平々凡々、小さな幸せを大事にしながら、できる限り健康で楽しく暮らせれば良いや、くらいのものです。なにせ人生後半戦のテーマは「無事是名馬」ですから。ある意味、先は見えてしまった感もなきにしもあらずです。

 ただ、そう思うのも「人生80年」という前提に立っているからです。もしかして50才で死んでしまうんだったら、残り10年、もう少し焦って派手に立ち回ろうと思うのかも知れませんが、とりあえずそれはわからないので、まあ80年ということにしておこう、と思っているくらいです。

 怖いのは遺伝子工学が急速に進歩して、「人生150年」とかになった場合です。今はまだ夢物語のような話かも知れませんが、20年、30年先にはどんなことになっているかわかりません。60才になって、さあ後は20年の余生をどう過ごすか、なんて思っていたら、いきなり「150才くらいまでは元気で生きられますよ」とか言われたら、きっと随分とまどうことでしょう。なにせそんな時代になったら、60才で引退なんてさせてもらえるはずもないですから、多分まだ60年やそこらは働かなくてはなりません。定年120才。気の遠くなるような話です。

 ともあれ、これで50代までは10年の猶予ができました。当分は40代を楽しみましょう。後輩が続々と40才になるのを楽しみに待ちながらね。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月