幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 2月6日 ● 高齢化進むテニスファン。

 東レ・パンパシフィックの後は、恒例の地方巡業があります。去年はグラフの引退興行で伊達公子との歴史的ドサ回りがありましたが、今年はテニス界ナンバー1アイドルのアンナ・クルニコワが杉山愛と地方を回ります。

 とりあえず妖精クルニコワ見たさに大枚はたいて名古屋大会を見に行きましたが、ちょっと疲れがたまっていたせいか、クルニコワは精彩を欠いていました。それよりも前座扱いされたアマンダ・クッツァーvsエレナ・ドキッチの試合の方が白熱して面白かったですね。クッツァーは去年もグラフvs伊達の前座で杉山と試合していました。身長わずか158cmで世界のトップ10にいるそのプレーぶりは、我々草プレーヤーにもとても参考になる選手です。

 そう、参考になると書きましたが、テニス観戦している人を観察していると、ほとんどがアマチュアプレーヤーで、自分のプレーの参考になるところはないか、という目で見ているようです。杉山のスマッシュ、クッツァーのフットワークなど、実に基本に忠実で、なるほどああやってプレイするのか、と確かに良いイメージトレーニングになりました。

 そして、観客=プレーヤーだとすると、この日の客層もよく理解できます。とにかく見渡す限りオバサンの山だったのです。オバサン5、オジサン2、若者2、学生1くらいでシェアを分け合っていたのだと思いますが、オバサンは元気なだけに良く目立つので、シェア以上の存在感がありました。

 これはコートでも一緒。最近はどこに行ってもオバサンがコートで幅を利かせています。猫も杓子もラケットを小脇に抱えて歩いていた20年前のキャンパス。あの時代を経験してきた世代が、実は今もテニスを支えているのです。若者のテニス離れとオバサンのテニス回帰現象が重なって、今やテニスはすっかり中高年のスポーツ、テニスコートはオジサンとオバサンのワンダーランドです。

 で、そう考えるとシングルスを2試合見せてくれるよりも、この日の4人でダブルスをやってくれた方が、ファンには喜ばれたかも知れません。なにせ中高年のテニスは基本がダブルスです。シングルスコートなんてとても一人で守りきれません。ダブルスに勝つヒント、これが貰えれば入場料なんか高くないと思いますよ。

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