幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 1月31日 ● 信用と信頼。

 子どもの頃に見ていたドラマか映画の中のセリフで「信用しても信頼しちゃいかん」というのがありました。子ども心に「カッコイイ!」「今度どこかで使ってみよう」と思いましたが、よくよく考えると、何を言ってるんだか当時はわからなかったので、真似しようにもどこで使っていいかわからずに、結局真似できなかったということがありました。

 「信用」と「信頼」の違いってなんでしょうか。手元の辞書によれば「信用」は「人の言動や物事を間違いないとして受け入れること」で、「信頼」は「信じて頼ること」(←字のまんまだな)だそうです。つまり、「信用」するとは、理性的判断によって受け入れることなのですが、「信頼」するとは精神的判断で頼ること、という違いがあるようです。

 そこで冒頭のセリフに戻ると、「信用しても信頼するな」とは「信じてもいいけど、頼ってはいけない」と言っているわけです。人に寄りかからずに自ら立って歩け、という自立の心を諭し、ついつい人に頼り甘えたくなる気持ちを戒めていたんだと思います。ちゃんとドラマのストーリーを覚えていないので、どういう場面や設定で使われていたかはいい加減ですけど、まあそんなところでしょう。

 だから子どもの頃には使いようもなかったこのセリフ、最近はちょくちょく自らの心に言い聞かせていることがあります。仕事であれプライベートであれ、人に何かを依頼をする時に「信用しても信頼してはいけない」と思うことは、リスク回避にとても役に立ちます。すっかり信頼して任せっきりにしていると、思わぬことで足元をすくわれたりします。どんなアクシデントが起こるかわからないのが世の中です。信じていてもバックアップやフォローを忘れないように気をつけたいものです。

 あ、でも恋愛や友情というのは逆に「信用」よりも「信頼」の方が大切な気がしますね。「役に立たないけど頼りになる奴」は友達になれますが、「使えるけど頼りたくない奴」はあくまでもギブ&テイクの関係でしかありません。恋愛で言えば、浮気ばっかりしていて信用はないけど、でも人間的には信頼できる相手、ということでしょうか。うーん、ダメか、そんなの。大体誰のこと言ってんだか。

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