幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 1月26日 ● 元祖アイドル岡崎友紀。

 ドラマ『カバチタレ!』の主題歌「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」。キタキマユという新人が歌っていますが、実はこの歌、1980年に岡崎友紀が出したヒット曲のリメークです。作詞・安井かずみ、作曲・加藤和彦という黄金コンビが作った名曲。よくぞドラマスタッフが掘り起こしてきてくれた、という気がします。

 僕はドラマで流れただけで「懐かしいぃ」と思わず叫んでしまいましたが、意外と知らない人が多いんですよね。確かにこの曲を歌っていた頃の岡崎友紀は、すでに全盛期を過ぎていましたから、ヒットしたといってもスマッシュヒット程度。僕のような歌謡曲好きならともかく、一般的にはあまり記憶にないのも仕方ないのかも知れません。

 しかし、岡崎友紀自身はこの曲のさらに10年ほど前、1970年代前半は押しも押されぬ大スター、というよりビッグアイドルでした。当時のプロマイド売り上げランキングは、ずっーーーーと岡崎友紀がトップ。プロマイドと言えば岡崎友紀、というくらいずば抜けた人気を誇っていました。

 アイドルスターの始まりをどこに求めるかは諸説あるでしょうが、僕が現在のアイドルスターの元祖だと考えるのは、歌手系では天地真理と南沙織、そして女優系では岡崎友紀です。それ以前の美空ひばりとか吉永小百合、ザ・ピーナッツらとは明らかに違って、10代にターゲットを絞ったマーケティング主導型、実力よりもキャラクター優先の身近な人気者という点で、岡崎友紀は完璧にアイドルでした。今でいう広末涼子的存在でしたが、人気の高さと幅広さでは広末を上回っていたことでしょう。

 彼女の代表作は『奧さまは18才』。石立鉄男との名コンビで作った学園青春アイドルドラマでした。ヒントになったのは人気ドラマ『奥様は魔女』だと思います。当時はドラマにしろアニメにしろアメリカのテレビ番組が結構放送されていました。だから日本製ながらアメリカンテイストのポップなコメディである『奥さまは18才』も若者層にはすんなり受け入れられて、岡崎友紀は一気にアイドルの座を獲得することができたのです。

 その後、岡崎友紀は同じ路線のドラマに何本も主演しましたが、結局アイドルからの脱皮に失敗したのか、1980年代にはテレビから姿を消してしまいました。まあ、かつてのアイドルが老醜を晒すのも見ていて辛い時がありますから、永遠のアイドルとして、このまま出てこない方がいいのかもと思います。でもリメークされた「ドゥ・ユー・リメンバー・ミー」がヒットして岡崎友紀も再注目されて、いきなり『徹子の部屋』あたりからカムバックしてくるかも知れないなぁ。最近ジュリーも出てきて太った姿をテレビで見せつけているし、油断ならない世の中ですから。

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