名古屋地区だけのローカルＣＭの話ですが、いまドコモ東海が流している上原多香子のＣＭがすごいことになっています。いわゆる「お宝」ＣＭになる可能性が高いので、マニアの人はぜひチェックすることをお薦めします。いや、マジで。

　いつもドキドキしながら見ているので、商品内容がよくわからないのですが（真面目に考えると問題ですね）、とにかく上原が新しい携帯のＣＭの撮影をしているという設定です。その新機種を渡された上原が手に持ちながら「すごーい」を連発する、というだけの内容です。

　「それのどこがお宝だ？」と思うでしょ？実はこのＣＭ、新機種の実物を見せない、専門用語で「ティーザー広告」（じらし作戦です）という手法をとっているため、この機種の部分にモザイクがずっと入っているのです。しかも、いかにもAVで使われるようなモザイク処理なのです。

　つまり上原が生っぽい撮影現場で、モザイクのかかった棒状の機械を手に持ちまじまじと見ながら「すごーい」とか「ちょっと待って」とかを連発しているという、見る人が見れば「おいおい」と突っ込みを入れたくなるような仕上がりになっているわけです。

　もちろんそれは見る人が見れば、です。僕のような心の清らかな人間なら「なるほど、ドコモの新しい機種は凄いんだろうな」と素直に関心を持つことができるのですが、残念ながら世の中はそんな人ばかりではないので、このＣＭがどういう目で見られているのかとても心配になります。

　それと果たしてこのＣＭの制作者やドコモ東海の担当者が、どこまでそのあたりを意識して作ったのか、ということも知りたいところです。誤解も曲解も全て計算した上で、こういう風に仕上げたのだとしたら、かなり肝の据わった人がいると思います。それと上原の事務所にはなんと説明したのかも知りたいところだなぁ。いやはや。

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