広島を舞台に開催された男子の都道府県対抗駅伝。昨年優勝の鹿児島が今年も連覇の一番手、と新聞などでは予想していましたが、なにせ7区のうち中学生と高校生が5人を占める大会だけに、昨年の成績は当てになりません。実際、過去に連覇した都道府県はありません。

　1区高校生で3位、2区中学生で2位とたすきをつないだ愛知は、3区の一般で競り合いを制して首位に立つと、あとは安定した走りで差を広げ、堂々たる優勝を果たしました。特に有名な選手がいるわけではありませんが、誰一人ブレーキになることもなく、全員が実力を出し切ったところが勝因でしょう、って、駅伝の勝因はいつも同じですけどね。

　同時刻、社会人ラグビーの決勝戦が行われていました。関西の2強、トヨタ自動車と神戸製鋼の激突です。連覇を狙う神戸製鋼と2年振りの優勝を狙うトヨタ、現在の日本のラグビーを引っ張る両チーム、しかも手の内を知り尽くした相手だけに、ちょっとしたミスが展開に大きな影響を与えるような試合でした。

　前半、風下の不利と神戸製鋼の厳しいタックルに22-7と大差をつけられたトヨタですが、後半一気に攻勢に転じて3点差まで詰め寄りました。このまま勢いを生かして勝てるか、と思ったのですが、神戸製鋼もしたたかです。最後まで受けに回らず堂々と渡り合って、結局29-26で神戸製鋼が逃げ切りました。

　ただラグビーは2月に日本選手権があります。ここでもう一度トヨタにもチャンスがあります。神戸製鋼とは勝ったり負けたりの繰り返しですから、次回はトヨタの勝つ番かも知れません。

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