幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 1月16日 ● ブランド品の価値。

 最近会社の同僚になったI戸さんは、僕より年上の割には若々しく元気(子どもっぽいとも言う)な女性。いきなり我々ランチタイム仲間の話題の中心になって、いろいろと楽しい話を聞かせてくれます。バーゲンシーズンの今、彼女はデパートでのお買い物三昧。その戦果報告は、Mっちゃんのナンパ報告並みの珍プレー満載です。

 I戸さんは結構ブランド好きらしく、先日からルイヴィトンのバッグ16万円也を購入しようかどうしようかずっと悩んでいました。「クリタさん、どう思う?」と聞くので「欲しいなら買えばいいじゃん」と言うと「だって16万円だよ、たかがバッグに16万円なんて!」「だったらやめればいいじゃん」「だって欲しいんだもん」「だったら買えば」「16万円もするのにぃ?」って、一体どうしたいのか、さっぱりわかりません。

 「クリタさん、やっぱりバッグやめた」「あれ、どうして?」「あのね、もう買うぞ、って思ってヴィトンのショップ行ったのよ」「うん、それで?」「これまで眺めていただけだから実際に出してもらって肩にかけてみたらダメだった」「なんで?」「大きすぎるんだもん」って、あなた、そんな基本的なことも確認せずに、ずっと大騒ぎしていたんですか?

 「えー、だってわかんないじゃない、そんなこと!」「そうかなぁ」「でもやっぱり16万円は高すぎると思うのよねぇ、あんなのヴィトンじゃなければ単なる赤いビニールバッグみたいなもんだもん」「まあそうかもね」「でねでね、これ買ったの!」「これはシャネルのお財布ですな」「そうそう、6万円なんだけどね、16万円の後だからさ、安いかなぁって思って」「うーん、このでっかいシャネルのマークがついてなきゃ1万円じゃないの?」「いや、5000円かも」「それがわかってて6万円払ったんかい!」「だってこのシャネルのマークが大事なのよぉ」って全然懲りていません。

 まあ彼女はある意味、確信犯的なブランド好きですから、それはそれでどうこう言う気にもなれませんが、盲目的なブランド信仰の人を見ると、どうしてもそれだけの価格に見合った価値があるのかな、と突っ込みのひとつも入れたくなります。いや、オトナですから滅多にそんなことしませんけどね。それに「ブランド」とひとくくりにしてしまうのも乱暴な話ですし。

 ただ日本だけでバカ売れしているという時計の超人気ブランド・ロレックスの最近の品質の低さだけは相当ひどいもののようです。「ブルータス WATCH ANNUAL 2001」によると、人気のデイトナもエクスプローラーもひどい駄作で、とても質的にその価格に見合っているとは言い難いとか。ロレックス本社の社員90%以上は、実はロレックスをしていない、という逸話がなによりそれを物語っています。ま、雑誌の受け売りをここでこれ以上書いても仕方ないのでやめておきますが、もっと詳しい話を知りたかったら立ち読みでも良いので一読してみてください。びっくりしますから。

 そうそう、この雑誌、おまけに腕時計がついてきます。大したことはないおまけに釣られて雑誌を買う僕も、買い物に関してI戸さんのことは笑えないかも。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記才人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記才人に登録する

前日翌日最新今月