幹事クリタのコーカイ日誌2001

 
 1月10日 ● 実年齢と実感年齢。

 朝日新聞のコラムに脚本家の三谷幸喜が「今年で40才になるが、実感年齢は22才で止まっている」ということを書いていました。実は、僕も三谷と同じく今年で40才、世に言う不惑になります。しかし、三谷ほどではありませんが、やはりとてものこと40才という実感はありません。せいぜい30代前半で止まっているような気がします。恐らく僕や三谷のような中年だけではなく、現代日本に住む老若男女が、かなりの割合で同じようなことを感じているのではないでしょうか?

 数年前に誰だったか著名な人が、現代の日本人の精神年齢は昔の(と言うのがいつ頃かわかりませんが、恐らくせいぜい昭和30年代くらいまででしょう)7掛けくらいと考えるとちょうど良い、ということを書いていました。僕のように40才なら精神年齢は昔の28才程度、すなわちようやくいっぱしの大人としての責任を持てる年齢になったくらいということです。確かに「不惑」と言われると戸惑いますが、40才なんだからそろそろ大人としての自覚を持ちなさいよ、と言われると「そうだなぁ」と思える程度です。

 同様に今が50才なら精神年齢35才。そろそろ中年の自覚を持つ年齢。今の50才はようやく若くないことを感じ始めたくらいでしょう。現在30才なら21才。もう子どもじゃないぞと思う年頃ですが、まだまだ社会的には生意気盛りのひよっ子です。今の30才前後の落ち着きの無さ、未婚率の高さを考えると、ハタチそこそこというのも納得できます。

 で、そう考えると今の20才は昔の14才です。ニキビ面の中学生。思春期で自我が目覚めて反抗期で短絡的で無知でまだ幼さが残る年齢です。怒られればシュンとなったりもしますが、目の前に楽しいことやハプニングがあればすぐに忘れて大騒ぎしますし、抑えつけられれば反抗もします。昔は中学生が卒業式で暴れたりもしたものですが、今はそれが成人式に変わっただけです。

 どうしてこんなに大人になれない、もしくは大人になりたくない社会になってしまったのか。多分深い社会学的考察が必要なのでしょうが、とりあえず僕も不惑まで残すところ1ヶ月。三谷も書いていましたが、坂本竜馬が死んだ年をはるかに追い越していることに不安を感じつつ、せめてハタチのガキの倍も生きているのに相応しい中身を備えられるようにしたいと思っています。

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