今年の年賀状には今までになくメールアドレスが書かれているものが多くきました。僕が初めて年賀状にメールアドレスを書いて出したのは、多分1996年頃だったと思いますが、当時は「なにこれ？」という人が大半でした。ビジネスマンですら「そんなオタクな」と鼻で笑っていた人がいましたから、主婦やOLの受けの悪かったこと。

　それからわずか5年、今では主婦からの「わたしもメール始めました」とか「メル友しましょう」という年賀状がいっぱい。サラリーマンやOLはともかく、主婦はとりあえずメールアドレスを持ったものの、特にメールを使う相手も用件もないという状況が図らずも露呈しています。必要が発明の母なのではなく、まず発明があって、それから必要が一生懸命ついてくる、というわかりやすい図式です。

　しかし、主婦のネットワークは恐るべきものがありますから、過渡期の今はどう使うか試行錯誤段階でしょうが、すぐに必要不可欠なツールに発展することでしょう。PTAの連絡網なんて、電話よりもメールの方がはるかに便利に違いありません。今はその主役が携帯電話になっているようですが、すでにそれがｉモードによるメールでの連絡へと変わりつつあります。

　僕のテニスサークルも、連絡網はすっかりメールということになってしまいましたが、以前は電話、それも携帯がなかったので自宅かオフィスへかけていました。携帯ができて便利になったなぁ、と思っていたのもつかの間、すっかり今ではメールで連絡する便利さに慣れきってしまいました。

　多分2〜3年後には誰の年賀状にもメールアドレスが書き添えてあるのが当然の時代になるんでしょうね。それでも年賀状は年賀メールにならずに残るというのも不思議な話ですが。 　

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