僕がインターネットに初めて触れた時は、まだ「モザイク」というブラウザの時代でした。会社のシステム系の人間が「ちょっとちょっと」という感じで見せてくれたのですが、まだまだ世の中こういうものを見て喜ぶのはオタクだけでしたから、お互いなんか怪しいアングラ情報を交換しているかのような雰囲気でした。ほんの数年前ですが、まるで原始時代のことを語っているような気がします。
で、ご存知のように一気にインターネットは世間に普及しはじめて、僕が実際に自宅でプロバイダ契約をしてアクセスした時のブラウザは、登場したばかりのネットスケープ2.0だったと記憶しています。当時はみんなネットスケープだったし、サイトを作るときもネットスケープを標準として動作保証していました。
その後、マイクロソフトがインターネット・エクスプローラ(IE)を無償配布しはじめて、一気にネットスケープのシェアが食われていくわけですが、パソコン通信時代からネットにつないでいるようなコアなユーザーは、ネスケファンが多かったと思います。なんとなくアンチ・マイクロソフトという雰囲気がありましたし、実際IEは3.0くらいまではネットスケープより劣っていましたからね。
それとMacユーザーはネットスケープしか使えなかった、ということもパソコン好きはネスケ、という定番化を促進していたと思います。僕もWindowsとMacを両方使っているので、ずっとネットスケープが標準ブラウザでした。それは今も変わっていません。
ところがここにきて、いよいよネットスケープでは不便なことが多くなってきました。愛知県のテニスコート予約は電話だけではなく、インターネットでもできるのですが、ただしIE4.0以上しか対応していません。他にもなにか便利なサービスを受けようとしても、ネットスケープには対応していないというサイトが随分増えてきています。
ただ機能が使えないだけではなく、ネットスケープでアクセスするとエラーを起こすサイトまであります。ある日記サイトもそのひとつで、僕はそれをつい忘れてアクセスしては、エラーで再起動、という目に幾度か遭っています。
ことここに至って、僕も背に腹は変えられません。21世紀はIEも使わざるを得ないと判断しました。長年贔屓にしてきたネットスケープを見捨てたいわけではないのですが、すでにここまで差がついてしまっては何とも仕方ありません。
で、雑誌の付録CD-ROMに入っていた最新のIE5.5とネットスケープ6をインストールしようとして気づいたことがありました。IE5.5の必要最小システムはi486/66Mhz、メモリ16MB以上なのに対して、ネットスケープ6はPentium133Mhz、メモリ64MB以上なのです。もちろんここ2〜3年にパソコンを買った人なら、この程度はなんら問題ないシステムでしょうが、5年前のパソコンを使っている僕の環境は、Pentium100Mhz、メモリ48MBというプアなもの。ちょうどIE5.5とネットスケープ6の要求している環境の中間なのです。
まあブラウザすらまともに動かないようなマシンをいつまでも使ってるんじゃないよ、という意見もあるとは思いますが、とりあえずこのユーザーの切り捨て方は、僕をネットスケープ派からIE派に転向させるには十分な理由です。なんかちょっと寂しいんですけど、これも時代の流れなんでしょうね。
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