幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 12月12日 ● 新生『タイムショック21』。

 実は僕はちょうど20年前、大学2年の時に、かつての『タイムショック』に出場しています。この時の司会は自殺した田宮二郎ではなく、すでに山口崇に変わっていましたが、クイズ形式自体は全く変化はありませんでした。1分間で12問全問正解もしくは5週連続勝ち抜けば100万円、3問以下なら椅子が回るという、当時は誰でも知っているルールでした。

 残念ながら僕は9問で終わり、10問答えた呉の高校の先生に負けてしまいました。この先生、そのまま5週連続勝ち抜いて100万円を獲得しただけに、相手が強かったとガックリしたのをよく覚えています。

 で、それから20年、この秋にテレビ朝日は賞金を1000万円にグレードアップ、5人1組で挑戦する『タイムショック21』としてこの名物クイズ番組を復活させました。かつての番組OBとして、またクイズ番組愛好家として、この新生「タイムショック」に注目していたのですが、最初から盛り上がらないまま。ここにきてかなりテコ入れの必要を感じます。

 なぜ昔のように面白くないかと言えば、まず新番組なのに目新しさが全然ありません。クイズ自体がかつてのクイズ番組の焼き直しばかり。メインの「タイムショック」部分は仕方ないにせよ、それ以外の映像クイズなども「マジカル頭脳パワー」「クイズSHOW by ショーバイ」「アタック25」「クイズヒントでピント」などのクイズ形式をパクっています。番組オリジナルという部分がほとんどありません。

 またキャスティングも下手。メインであるはずの鹿賀丈史にしても単に「料理の鉄人」をそのまんま頂き、で済ませていますし、中山秀征&新山千春コンビも司会者としての芸がありません。いわんや、何のために出ているのかわからない北野大先生はハッキリ不要でしょう。

 クイズの問題自体は面白そうなところを真似して作っているだけに、それほどつまらなくはないのですが、それがそれだけで終わってしまい、全体を盛り上げるのにあまり役立っていません。クイズ番組の面白さというのはクイズの面白さに加えて、勝つか負けるかという手に汗握る勝負の綾にあると思うのですが、その演出が全然ダメなために、誰が勝とうが、またいくら貰おうが関係ないや、って感じになってしまっています。

 結局面白かったのは、答える側がちゃんと盛り上げてくれる芸能人大会だけ。素人を出して番組を盛り上げたいのなら、もっと簡単で単純な構成にするか、よほど素人いじりが上手な司会者を立てないと難しいでしょうね。もうこの際だから、リニューアルして芸能人が知識を競う番組にしてしまったらどうでしょうね?  

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