12月になってまだテニスをしていると言うと、テニス好き以外は「へー、よくやるね、寒いのに」と呆れます。しかしこの時期、東海地方では穏やかな晴天が多く、意外とテニス日和な日々が続くので、僕は結構12月のテニスは好きです。

　この時期、まず天気が安定していて雨の心配が少ない。しかもテニスにとっては天敵の風があまり吹かない。どんなに日が射しても、1年で最も弱い12月の日差しですから、日焼けの心配がない。その割には最高気温が15度前後まで上がるので、日中は結構暖かい。まさに小春日和というやつですが、本当の春よりも良いことが多いくらいなのです。

　唯一の難点は日没が早いこと。4時半になるとすっかり暗くなってしまい、ボールが見えません。朝が弱く午後からしかテニスをしない我々のサークルにとっては、必然的に活動時間が短くなってしまいます。しかも、日が暮れるとさすがに急速に冷えてきますし。

　その一点を除けば、暑くて死にそうな真夏はもちろん、風の強い春先や、日差しが強烈な初夏、天気が不安定な秋、そして凍えそうな真冬よりもずっとテニスに向いているのが12月なのです。いまテニスをしないで、いつするんだ、とまで僕は思っています。

　ああ、でももうひとつ、この時期の難点がありました。テニス以外の予定が忙しいということです。師走と言うほど慌ただしくやることが多いこの季節、何をのんびりテニスなんかやってるんだ、と怒られるのが一番難点でした。そうそう、年賀状も作らないとなぁ。忙しい忙しい。 　

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