また松田聖子です。キムタクに奪われかけた20世紀最後のワイドショーの主役の座を一気に奪い返す荒技。離婚＆新恋人、しかも相手が原田真二。もう本当にやるんだから、聖子ちゃんたら、というのが素直な感想です。

　人気が落ち目になってからの松田聖子というのは、ワイドショーと女性週刊誌をメインにして活躍してきました。この手法は梅宮＆羽賀とか小柳＆大澄とか、何人ものフォロアーを生んだわけですが、特に松田聖子の計算されたスキャンダル・マーケティングは見事というしかありません。

　郷ひろみ→神田正輝→いろいろな外国人→審美歯科医→原田真二。今の20代にしてみれば、ピンとこないラインアップかも知れませんが、30代後半〜40代前半の聖子世代にしてみれば、なかなか美味しいところをつまんできているな、という感想でしょう。つまり、聖子のターゲットである同世代女性顧客に対し、常に憧れとやっかみ（と、少しの侮蔑）を感じさせる相手をきちんと選んできているわけです。

　恋愛の相手がキムタクではいけません。もう黙るしかないし、聖子自身が負けてしまうから。原田真二だからこそ、「なんで今さら」とか文句も言えて、また反対に「わたし好きだったんだよね」と懐かしがることもできるわけです。このあたりの微妙なさじ加減が聖子のスキャンダル・マーケティングの上手さだと思います。

　ところでその原田真二。彼にとっても今回のスキャンダルは美味しい、の一言でしょう。なにせあの天才少年も、すっかり過去の人になっていました。この間、いろいろと復活のための手段を模索していたようですが、今回の聖子との「タイアップ」こそ起死回生の手でしょう。早速昨晩の「ＦＮＳ歌謡祭」に揃って出ていたようですが、今後はタッグマッチでどんどん売り出していくんでしょうね。なんだか乗せられている方がバカみたいです。

　そうそう、松田聖子と原田真二と言えば松本隆つながりですよね。実はフィクサーは松本隆だ、なんてことは、さすがにないか。 　

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