幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 12月7日 ● そして呂比須もいなくなる。

 名古屋グランパスエイトはFWの呂比須に戦力外通知をしたということです。今季は故障に泣いたとは言えまだ31才。もうしばらくは十分に現役で働けると思いますが、名古屋はコーチにと打診をしたそうで、もちろん現役続行を希望する呂比須は拒否。結局移籍先を探す、ということになったようです。

 呂比須は2年前に平塚から名古屋に移籍してきました。フランスW杯代表としても活躍していた呂比須は、ストイコビッチとのホットラインでゴール量産を期待されましたが、昨季は13得点、今季は10得点と当初の期待を裏切ってしまいました。しかし、故障という不運や、カルロス監督との折り合いが悪く、今季後半はあまり試合に使ってもらえなかったこともあり、このゴール数がイコール呂比須の実力だと判断するのも早計ではないかと思います。

 そもそも呂比須が加入したことで、地元生え抜きのスター小倉を市原に放出したというのに、その呂比須まで簡単に放出するということでは、フロントはどういう視点で補強をしているのか、とその姿勢を問われるのではないかと思います。それに今季はシーズン途中に日本代表クラスの望月、平野、大岩の3選手を騒動の末に放出しています。挙げ句に呂比須もいなくなり、来夏にはストイコビッチも引退してしまったら、名古屋には誰が残っているのでしょう?

 昨シーズン開幕前は、名古屋は「スター軍団」と呼ばれていました。FWに呂比須、小倉、ストイコビッチ、福田、MFに望月、平野、岡山、山口、ウリダ、DFにトーレス、大岩、石川、平岡、古賀、GKに楢崎、伊藤。A代表、ユース代表をズラリと揃えた厚みのある豪華な布陣で必ずや優勝を、とサポーターも信じていたのに、なぜか内部分裂を繰り返し、終わってみればいつもの位置。あまつさえ、来季は豪華なスター軍団もすっかり崩壊し、楢崎が孤軍奮闘するのかと思うと、開幕前から期待も薄れてしまいます。

 鹿島や磐田、柏のように、しっかりと自前の選手を育てていきながら強くなってきたチームが羨ましくて仕方ありません。外部から出来上がった選手を連れてきては、また放り出すだけなんて、どこかのプロ野球のチームと同じです。まだあの野球チームはそれで勝つだけマシですけどね。勝てないんじゃ、本当になにやってんだか、と呆れてしまいます。思わず「カムバック、ベンゲル!」と叫びたくなる名古屋のサポーターは、僕だけではないことでしょう。  

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