幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 12月5日 ● 腐れ縁。

 年賀状の宛名を整理していると、どうしてこの人とずっと年賀状のやり取りをしているんだろう、と不思議に思うことがあります。

 僕が一番古くから年賀状の交換をしている相手は、小学校1年から3年まで同級生だった女の子(もう40才ですが)です。1970年から一回たりとも欠かさずに年賀状のやり取りをしていますから、もう31年になります。彼女とは大学生の頃に年に数回会ったりはしましたが、それきり会っていないので20年くらいは顔も見ていません。年賀状だけが唯一の彼女とのコミュニケーション手段です。

 その他にも小学生時代から約30年にわたって年賀状を交換してきた友人が数人います。彼らとも滅多に顔を会わせることはないですが、会えば「腐れ縁だよなぁ」と笑い合っています。

 もっとも、本当に腐れ縁と呼べるのは、こうした竹馬の友のことではなく、特に付き合いを維持しようとも思っていないのに、なぜか縁があって付き合いが続いてしまうようなタイプの友人のことでしょう。高校時代のクラスメイトで、その後はお互いの消息も知らなかったのに、いきなり取引先でバッタリ、とか、すぐ近くのオフィスに引っ越してきて昼食時によく出くわす、とか。

 何とか努力して縁をつなげようとしても切れてしまうこともあるのに、放っておいてもなぜか縁がつながってしまうというところが人生の不思議です。モノでもあります。大事な傘はすぐなくなるのに、どうでも良いと思っている安物の傘はなぜか手元にいつもあるとか、適当にデスクの上に転がしてあるお土産の置物がなくならないのに、大切にしまっておいたプレゼントがどこかにいってしまう、なんてことも。

 年に一度の年賀状の交換は、こうした腐れ縁系友人との不思議な縁の強さを再確認する時でもあります。で、どうでも良いと思っていても、いざなくなると惜しかったり残念だったりするんですよね。「縁は異なもの味なもの」ってことです。  

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