幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 11月25日 ● 趣味と呼べるほど。

 よくある慣用句みたいなもので「ご趣味はなんですか?」と聞かれて「趣味と呼べるほどのものはありませんが、強いて言えば○○ですかな」なんて答え方をすることがあります、って、本当にそう言っている人をたくさん見かけた訳ではないのですが、まあそういう言い方をするみたいです。

 この「趣味と呼べるほど」というのは、一体全体どれほどのものなのか、というのが、昔から気になっていました。そもそも僕は軽くちょこっと囓ったくらいのことを「趣味」と言う人がいると、内心イライラっとします。例えばボディボードが趣味、なんて言って、実際には3回くらいしか乗ったことがないとか、スポーツ観戦(特にサッカー)が趣味とか言う割には、オフサイドもわからないとか。「そんなものは趣味と呼ばん!」と怒鳴りたくなってきます。

 やはり「趣味と呼べるほど」のものは、時間とお金をたっぷりかけていないとダメだと思います。余裕のある時間はもちろん、勉強とか仕事とか家事とか「本業」と言われるようなものすら、時には趣味のために犠牲にするくらいの覚悟がないと「趣味と呼べるほど」のものにはならないでしょう。

 もちろん、お金を惜しみなく注ぎ込むのは当然です。「趣味」と言うよりも「道楽」と言った方がニュアンス的には近いような気もしますが、身上潰すくらいの覚悟がないと、そもそも楽しくないでしょう。趣味に使うお金くらい惜しくないお金はないものです。高価なオーディオや、カメラ、釣り竿、書画骨董、クルマなど、高ければ高いほど買った時の喜びも大きくなります。

 つまり「趣味と呼べるほど」のものに育てるには、それなりの覚悟がいるということです。この趣味となら死んでも良い、というくらいのめり込んで初めて趣味なのです。

 僕の場合はマンガとテニスには多分「趣味と呼べるほど」時間とお金をかけています。それ以外は、例えばボーリングは指が曲がるほど一時期やりましたが、最近は1年に2〜3回程度しか投げませんから、趣味と呼ぶには忸怩たる思いがします。温泉旅行も年間に10箇所くらい回っていたのに、今はせいぜい年に1〜2回ですから、すっかり普通の人です。

 もっともこんな熱い体育会系趣味論は、ライト感覚で街を漂っているような連中にはさっぱりわからないでしょう。ま、そんな人たちにとりたてて理解を求めようとも思いませんが、できたら家族だけはわかってくれていると「道楽者」としては楽になれるんですけどね。  

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