幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 11月24日 ● ジャニーズ事務所の敗北。

 木村拓哉と工藤静香の婚約&妊娠発表には驚きました。いや、もちろん以前から報道されていたので、十分に予想できたことではあったのですが、まさかいきなり「できちゃった婚」でくるとは、ちょっとビックリです。

 はっきり言って、この婚約は「キムタク」というビッグビジネスとして考えた時には大きなマイナスだと思います。ファンの反発は相当なものでしょう。「キムタク」は最初から「キムタク」としてカリスマだったわけではありません。SMAPが不遇をかこっていた時代から、長年かけてファンが育て上げてきたアイドル、もしくはそう思われるようにジャニーズ事務所が仕掛けたプロジェクトが「キムタク」なわけです。

 この育て上げる過程で、重要な役割を果たしたのが「カオリン」と呼ばれていた前のキムタクの彼女です。芸能人でもない普通の女の子を彼女として公認し大事にしている、というところがキムタクのポイントでした。普通の、そのへんにいるちょっと格好良い男の子、という部分を「カオリン」は表現していたわけです。

 このスタイルは典型的な少女マンガです。チビでちんくしゃで引っ込み思案でドジな女の子が、なぜか学校一のアイドルであるモテモテのカッコ良い男の子と付き合うことになる、という少女マンガの文法を踏襲していたわけです。女の子には到底かなわないはずの綺麗なフェロモン系ライバルがいるのですが、なぜか男の子は自分を選んでくれる、という普通の女の子にとっての夢物語を、キムタクとカオリンは現実に見せてくれていたのです。

 ところが、ここにきて現れたのが工藤静香です。YOSHIKIの元彼女であり、ヤンキーのアイドル・静香。その雰囲気そのしゃべり方その存在自体が、少女マンガでは敵役な上に「できちゃった婚」。これではキムタクは年上のヤンキーお姉ちゃんに目をつけられて、見事にはめられた鈍くさい奴、というイメージです。全然プラスになりません。

 これはジャニーズ事務所にとって台無しとも言えるほどの行為だったことでしょう。商品を傷物にされたのと同じですからね。いや、単なる商品と言うよりも「キムタク」というジャニーズのメインブランドのイメージを地に落とされたということになるんでしょう。

 もっともキムタクにしてみれば、これは事務所からの独立の布石のひとつだったかも知れません。芸能界というのも政界同様、魑魅魍魎が跋扈する世界ですから、我々の見えないところでどんな裏工作が行われていることやら。  

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