幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 11月16日 ● 地理好き、歴史好き。

 子どもの頃から、一番好きな科目は社会でした。得意科目という意味では国語も体育も同じくらい得意でしたが、好きという意味では社会が一番、体育が二番(器械体操とか創作ダンスとか嫌いな種目があったから)。社会は歴史も地理も好きでしたが、中学、高校時代は、どちらかというと地理の方に興味がありました。大学では地理学を専攻しようかと思ったくらいです。結局やめて社会学にしてしまいましたが。

 地理という科目は、地学と似ているようで全然違います。地学は地球そのものを学ぶのに対し、地理は地球に住んでいる人間のことを学ぶものです。例え気候や平野や火山帯や海流などについて学んでも、それはあくまでも自然が人間とどう関わるか、という視点からであって、自然そのものを勉強しているわけではありません。

 地理の楽しさは、いまこの地球上に暮らしている全ての人間の営みを知る楽しさです。今を学ぶ地理に対して、歴史は過去の人間の営みを学ぶものです。10代のまだ青かった僕には、過去のことなどどうでもいい、それよりも今こそ大事じゃないか、と思っていたから、歴史よりも地理に興味があったのでしょう。

 ところが年を取るにつれて、徐々に歴史好きになってきたのが自分でもよくわかります。昔の人は何を考えどう思い、そしてどう行動したのか。そういうことに思いを馳せつつ、現在、そして未来を俯瞰することのロマンというのは、なかなか趣があって楽しいものです。そう、歴史は過去を学ぶことで現在、そして未来を考える学問だったのです。それがわかってきたからこそ、最近歴史がより楽しくなってきたのだと思います。

 学校の勉強から遠く離れてしまった今、ふと昔の歴史の教科書を開いてみたくなる時があります。高校の時の山川出版の日本史の教科書。当時は細かいことばかり覚えなくてはならないから、決して楽しくはなかったのですが、今なら結構わくわくしながら読めるような気がします。「大化の改新」も「応仁の乱」も「西南戦争」も、また「白鳳文化」も「蘭学」も「大正デモクラシー」も、それぞれにドラマがあるよなぁ、なんて、いちいち感動しながら教科書読んだりして。このままではNHKスペシャルと司馬遼太郎が大好きな、よくいる小うるさい蘊蓄好きなオヤジになってしまいそうで怖いです。  

とりあえず、読むたびに(1日1回)


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