幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 11月2日 ● 日産は本当に立ち直ったか。

 日産がめちゃくちゃ利益を出しました。史上最悪の赤字を出してしまった前期から、いきなりホンダを抜く大黒字。カルロス・ゴーンの面目躍如です。さすが、あんな怖い顔をしているだけのことはあります。

 もっともその割には日産のクルマを街で見かけません。目立つのは大ヒット連発のトヨタ車ばかり。ここが名古屋だからというわけではなく、実際出すクルマ出すクルマみんなトヨタ車は当たりまくっています。ヴィッツやファンカーゴ、オーパ、セルシオ、カローラ。今度出たマーク2も随分良い出来のようです。

 それに比べて日産のクルマでここのところなにか話題になったようなクルマは全然ありません。話題になるのはカルロス・ゴーンばかり。実際、大黒字と言っても日産の売上高はほとんど変わっていません。入り銭は増えないので、出銭を極端に押さえ込んだお陰の黒字なのです。

 当然、泣いているのはリストラされた社員であり、閉鎖された工場の関係者であり、徹底的にコストを叩かれた下請け会社でしょう。もちろん、無駄も随分あったと思います。トヨタの徹底した管理体制に比べれば、日産はずっと大らかな社風でしたからね。ゴーンという劇薬も必要だったことでしょう。

 とは言え、経費の削減だけでは限界がくるのも目に見えています。自動車会社はクルマを作って売ってナンボです。削減だけでは会社は縮小していくしかありません。もちろん、ゴーンもそのあたりは当然理解していることでしょうが、だからと言って一度縮んでしまった会社から、果たしてトヨタのような伸び伸びと思い切ったクルマが出てくるのでしょうか?いつクビを切られるかと怖れているような社員に、人の心を掴むような魅力的なクルマが生み出せるとは思えませんが。

 

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