幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 10月29日 ● ONに勇退を勧めたい。

 20世紀最後の日本シリーズが終わりました。ともに破壊力のある打線を誇る両チームだけに、いつ長打が飛び出すかわからない緊張感のあるシリーズでした。ホームランで決着がつく試合が多かっただけに、マスコミは「ON対決」と煽りましたが、やはり野球は監督がやるのではなく、選手がやるものだと感じました。なにせホームランはいくら監督が「打て」というサインを出しても打てるものではないですからね。

 「ON対決」というフレーズに違和感を感じつつも、やはりそれゆえにシリーズが盛り上がったことも否めません。6年振りの日本一に輝いたN、パ・リーグ連覇を果たしたO、ともに指揮官としても成長を続け、輝かしい現役時代の実績を汚さないだけの采配ぶりを示したと思います。だからこそ、僕はここで2人に勇退を勧めたいと思います。

 長嶋にしろ王にしろ、2人がビッグネーム過ぎて、成績不振で監督をクビになるとマスコミが大騒ぎをします。それに後任選びがまた難しくなるのもわかっています。だからこそ、いま輝かしい成果を残した時点で自ら惜しまれつつ勇退するのが一番だと思います。現役引退の時ならば、ボロボロになって辞めるのもひとつの美学でしょうが、監督としては良い時に勇退する方が、この2人には相応しい引き際でしょう。そろそろ後進に道を譲るべき年齢でもありますしね。

 で、勇退したら、僕はこの2人にしてもらいたいことがあります。それはセ・リーグ及びパ・リーグの会長です。今のプロ野球機構には野球人がいません。リーグ会長やコミッショナーという、野球界全体を考える立場にある人は、みな経済界だの法曹界だのからやってきます。しかし、本来ならばやはり野球人が機構側に入って球界全体の将来を考えて欲しいと思います。野球の夢を語れるのは、その夢を体現してきた人間でしょう。

 できたらコミッショナーに広岡達郎あたりを起用して、長嶋セ会長、王パ会長と3人で球界全体を引っ張っていってもらったら、もっと夢と希望の溢れるプロ野球になりそうな気がします。少々巨人色が強すぎる人事案ではありますが、今後は他チーム出身者からも起用していけばいいのです。最初は人気や知名度を考えれば、彼らしかいません。21世紀に野球が生き残っていくためにも、これくらいのことはしてみた方がいいと思います。

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