幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 10月24日 ● 介護して欲しい女性。

 先日サークル内で話をしていた時に、僕が「介護して欲しい女性ナンバー1はTちゃん(26)だな」ということを言ったら(そもそもの話の流れが、まだ独身の僕の弟(34)の結婚相手探しから始まって、息子(11)の嫁さんに欲しいのは、という話題から行き着いたのですが)、僕としては精一杯の誉め言葉だったにも関わらず、本人も含めた女性陣から「嬉しくな〜い」と非難を浴びてしまいました。

 予想外のブーイングに驚いてその気持ちを女性達に聞くと、単に人が嫌がるような重労働を押しつけやすいお人好しとして評価されているように感じているみたいです。それよりも「可愛い」「キレイ」「セクシー」と誉めてもらう方が良いらしいのです。男性に対して「いい人」という評価が決して誉め言葉ではないのと同じように、もっと別の「女としての」側面を評価してくれ、ということでした。

 介護の大変さについて、僕は実際の経験がないので、とてもわかったようなことは書けません。ただ、この10年間義父がずっと義母の介護をしているので、それを見ていて心身ともに本当にしんどいことだろうと思います。また義母にしても、いくら長年の配偶者であっても、介護される立場にかなりのストレスを感じているのがわかります。本当はデリケートなことだけに、あまり冗談にして笑っていてはいけないのですが、僕としてはその女性の人間としての優しさや包容力を表現する言葉として「介護して欲しい女性」と言ったつもりでした。「寝てみたい女性」とかよりも、よっぽど人間として高い評価のつもりです(あ、介護は女性の仕事だと決めつけているわけでもありません。現実に義母の介護は義父がしていますし)。

 この認識のズレは、彼女たちがまだ若くて介護について実感がないということもあるでしょう。我々の年代になると介護問題はリアルな現実ですが、結婚もしていない、親もまだまだ現役で元気という世代にしてみれば、「介護して欲しい女性」なんて言われても「はぁ?」と思う気持ちもわからないではありません。それより「恋人にしたい女性」とか「結婚したい女性」と言われる方が現実的であり、かつ今の自分に対するストレートな評価として受け止めやすいのでしょう。介護なんてずっと遠い世界の話だと思っているのですから。

 単にちょっと受け狙いの誉め言葉を言ったつもりが、思わず介護問題に対する世代間の意識の差を感じてしまいました。それとともに、女性に対する評価軸というのも年齢によって変わってくるということも。いくら受け狙いと言っても、年をとらないと「介護して欲しい」なんて発想はなかなか出てきませんからね。とは言え、じゃあ年を取ったから「いい人」と呼ばれるのが嬉しくなったか、と問われたら、それはまた違いますから結構男心も難しいものです。

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