幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 10月14日 ● イチロー抜きのプロ野球。

 イチローが大リーグに挑戦するのは、FA権を獲得する来季以降と思っていましたが、オリックスが金に目が眩んで売りに出してしまったために、どうやら今季限りでイチローは見納めとなってしまうようです。オリックスファンは、イチローを売った球団に対して本気で怒っていいと思います。

 僕は今年ナゴヤドームでのオリックス-西武戦を見に行ったので、なんとか「生イチロー」に間に合いました。かつて「生野茂」(清原に場外ホームランを打たれましたが)もナゴヤ球場で見ることができたし、もっと遡れば「生長嶋」(しかもONアベックホームラン付き)も引退のシーズンに見ています。それほど熱心に球場に通っているわけではないのですから、こうした選手たちをちゃんと見ることができたのはラッキーでした。

 イチローが大リーグに挑戦すること自体は、とても楽しみです。野茂のおかげで投手はメジャーでも通用することが証明されましたが、野手はまだ先例がないだけにわかりません。イチローの技術なら恐らく問題はないと思うのですが、体力面での不安もありますし、シーズン通じてどれだけの数字を残せるのかちょっと予測がつきません。今季の佐々木に続いて、イチローも新人王を獲得するような大活躍を見せてくれることを期待しています。

 問題はイチローまで抜けてしまい、ますますスター不足の日本のプロ野球です。特にパ・リーグの選手の流出が目立ちます。野茂、長谷川、伊良部、吉井が大リーグに行き、清原、工藤が巨人へ。このままではパ・リーグは大リーグか巨人のファーム化してしまいそうです。ここまでパ・リーグが歯抜けになっては、オールスター戦でセ・リーグに勝てないのも無理はありません。

 この先、松坂、松井稼、黒木、中村紀といった残り少ないスター選手まで抜けていったらどうなってしまうのか?その可能性は決して小さくないだけに、パ・リーグは真剣に今後の対応を考えておいた方がいいと思います。もっともこうなってしまったのも、巨人のために作られた逆指名ドラフト制度とFA制度のためですけどね。つくづく、巨人至上主義がプロ野球の衰退を招いていると思います。

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