幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 9月27日 ● 泣くな高山シドニーの花。

 もうずっとスポーツネタばかり書いてきて、いい加減読む方も食傷気味かと思いますが、やはり今回のソフトボールチームの健闘は、一言触れずにはいられないでしょう。

 日本の女子ソフトボールは以前からまずまずの強豪ではありました。アトランタ五輪では惜しくもメダルを逃しましたが、メダル獲得を目指し、その後もずっと強化の手を緩めず続けてきました。途中には有力チームの休部による移籍問題で揺れた時などもありましたが、今回のシドニーには前回代表漏れした最多勝投手の石川と、国籍問題から参加できなかった主軸打者の宇津木も加わり、まず最強と言ってよい布陣が整いました。

 しかし、その最強メンバーをもってしても、不敗神話を誇るアメリカに勝てるという実感はどこにもなかったと思います。それが予選で押されに押されながらも、なんとか延長戦の末に粘り勝ちをしました。その自信が予選からずっと負け知らずで決勝にたどり着くという好結果に結びついたと思います。

 決勝戦はそのアメリカとの再戦になりました。予選で負けているだけに、アメリカの気迫もまた凄いものがありましたが、日本は宇津木のホームランで先制し、増渕から高山というリレーで見事にアメリカの強打線をしのぎ、同点のまままたもや延長戦にもつれこみました。

 しかし、延長戦になって激しさを増した雨でボールが滑るのか、エース高山の投球にいつもの切れがありません。最後は痛恨のサヨナラ負け。かつて甲子園で江川卓が雨の銚子商戦、延長11回に雨で指を滑らせて痛恨のサヨナラ押し出しを演じたシーンがかぶりました。高山の風格は、プロ野球の大投手にも劣るところはありません。

 タイトルはかつての大投手・故別所毅彦に贈られた「泣くな別所センバツの花」という言葉(新聞記事のタイトル)のもじりです。いや、いくら僕がオジサンでも別所が中等野球で活躍していた時代は知りませんけど。でも、あのガハハおじいさんにも、そう言われた頃があったんだよねぇ。田村も高橋も大輪の花を咲かせたけれど、高山もしっかりシドニーに咲いた大きな花だと思います。


とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記猿人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記猿人に登録してみる

前日翌日最新今月