幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 9月16日 ● 冗長な五輪開会式。

 日本時間で夕方5時から始まったシドニー五輪開会式。祝日ということで、おそらく日本での視聴率もかなり高かったと思いますが、それにしても長かった。オーストラリアの歴史をショーにしているのですが、選手が入場を始めるまでに、すっかり疲れてしまい、途中で食事をしたり風呂に入ったりしていました。

 そうこうしているうちに、ようやく聖火がスタジアムへ。「もう9時じゃん」と思いながらも、クライマックスだけに見逃せないとテレビの前に座ったら、これがまた長い。確かに演出はすごい。水と火の競演、宇宙船のごとき聖火台が浮上していく様も見応えがありましたが、点火後をあれだけのんびりとやるとさすがに飽きます。締めはスキッと決めて欲しいですね。

 開会式の演出が派手になっていったのは、多分1984年のロス五輪からだと思います。空飛ぶロケット男が登場して度肝を抜いたロス五輪の開会式は、オリンピックが商業主義に大きく軸足を移したことを象徴するものでした。あれ以降、五輪の開会式はどんどん妙な方向に走りだし、ついにはアトランタ五輪でその頂点に達しました。今回のように開会式だけで4時間以上というのも、まだマシというのですから奇妙なものです。

 こんなに長時間の式典を企画した大会実行委員会は、選手の体調への影響を考えているのでしょうか?開会式への参加を拒否している選手が多いのも、このショーに付き合っていたら競技で勝てないと考えているからです。もっとシンプルで無駄の少ない気持ちの良い開会式に戻して、その代わり有力な選手も参加できるようにしてくれた方がいいと僕などは思いますけどね。

 ところで、日本選手団の極彩色のマントは、いったいなんだったのでしょう。アナウンサーは「目立つからいいですね」とかなんとか言ってましたが、どうせ派手にやるなら純和風に着物で決めてみるとかした方がいいんじゃないでしょうか?民族衣装を着ている国は他にもありましたし。マントって妙に中途半端で変じゃないですかね。どうもオリンピックって言うと、ついつい舞い上がってしまう日本人の典型的な例だと思いました。



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