幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 8月15日 ● 言っても虚しい。

 子どもの躾というのは、同じことを繰り返し繰り返し言わなければなりません。毎日毎日、同じセリフを言い続けて疲れ果てても、子どもはまた翌日すっかりそんなことは忘れたよ、とばかりに平気で同じことを繰り返します。どこの母親だって「なんで毎日毎日同じこと言わせるのよ!」と怒ったことがあることでしょう。

 それでも毎日繰り返すことが躾であって、100回でも1000回でも言い続けることによって、ようやく子どもの体にその言葉が染み込んでいくのです。もともと頭で理解して一度言われたら納得するようなら、そいつはすでに子どもではありません。

 ところが一度言えばわかるはずのいい年した大人であっても、やはり繰り返し同じことを言わなければならないことがあります。仕事で部下を叱る時、役立たずの上司を使う時などはもちろんですが、友達付き合いにおいても、ルールやマナー(単に時間を守れとか約束をドタキャンするなとか、せめてちゃんと理由を説明しろとかいう簡単なことです)を守れない友人に何回注意しても「糠に釘」「蛙の面に小便」「馬の耳に念仏」という時があります。

 子どもには言っているうちに身に付くだろうという期待感がありますが、こういう大人でわからない奴は、言えば言うほど徒労感だけが残ります。「どうせ言ったってわかりゃしない」「直るはずもない」と思ってしまったら、もうこれ以上の被害に遭わないようにお互いの距離を置くしかありません。

 過去に何人もの友人とこうして疎遠になってきました。もちろん本人にそれを伝えることは滅多にありません。あくまでも自分だけがこっそりと距離を置くのです。まだ若い頃は、友達だからこそちゃんと忠告してあげなければ、と思いましたが、年を取ると、そんなことは余計なお節介だわな、人それぞれ生き方考え方があるんだからさ、と冷めた考えになってしまいます。もっとも、自分だって、どこでそうやって距離を置かれているかわかりませんけどね。僕もあんまり人の意見を素直に聞く方じゃないですから。

 ま、それにしたって約束を守るということと、どうしても守れない時にはきちんと理由を説明して謝罪する、さらに代替案を提示するというのは、当然だと思うんだけどねぇ。

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