幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 8月9日 ● 人権研修の講師。

 我々広告業界にいるものは、人権問題についても無関心ではいられません。仕事柄、広告表現において差別を助長するようなことがあってはならないからです。会社でもきちんと人権問題についての研修を行っていますが、それでもなかなか完璧とは言い難いのが難しいところです。

 人権問題と一口に言っても、さまざまな問題があります。部落差別、男女差別、外国人差別、人種差別、障害者差別、少数民族差別、エイズ差別、子どもの人権、高齢者の人権、セクシャルハラスメントなどなど。それぞれに根深い問題を抱えていますし微妙な部分も多いです。日頃広告表現を考えながらも、「こういう言い方は大丈夫かなぁ」なんて思い悩むことも少なくありません。

 そんな僕が、あろうことか人権研修会の講師をしてしまいました。依頼してきたのは愛知県で、県下の市町村の役場の人に人権研修を実施したのです。その時のカリキュラムのひとつとして「人権啓発のための効果的手法」について講義してくれと言われて、恥ずかしながら偉そうに講釈を垂れてきたというわけです。

 毎年コピーライター養成講座で講義はしていますが、それとこれとは全然違いました。今回の相手はコピーライターになりたいわけでもなく、単に上司から言われて受講しにきた畑違いの人ばかり。年齢も40代中心で、僕より年上の人がたくさんいらっしゃいました。そんな人たち相手に、どこまでわかりやすく話をすることができるか、という点に最も腐心しました。

 他の講義の講師が大学の先生や弁護士さんなど、真面目そうな人ばかりだったせいもあって、できる限り笑わせてリラックスした雰囲気でやろうと思ったのですが、いまひとつ受けが悪いのが残念でした。笑いのツボが、広告業界と地方公務員業界ではちょっと違うのかも知れません。笑いは奧が深いです。

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