幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 8月3日 ● 夏は休もう。

 ちょっと前に「日本を休もう」というJRのキャンペーンがありました。まだバブルの頃でしたから、働き過ぎの日本人も、せっかく豊かになったことだし、もっと遊びましょうよ、というちょっとお気楽な世の中をバックにしたメッセージでした。

 あれから10年、景気がずっと悪いせいか、休むどころか、そもそも休む前に仕事がないぞ、みたいな話しか聞こえてきません。会社が休めというのは、そのまま「もう来なくていいよ」という意味にしか聞こえない20世紀末です。

 とは言え、やはり日本人はもっと休むことを真剣に考えた方が良いと思います。10年前は豊かな人生のために休みましょう、ということでしたが、今は環境問題とか考えて右肩上がりの経済成長自体を休みませんか、というレベルまで話は進んでいると思います。

 もちろん会社が右肩上がりに成長していかないと給料も上がらないじゃん、ってことになるんですが、もう今は給料がバンバン上がることを期待できる時代じゃありません。それより現状維持をどうやって楽に無理せず実現するか、ということを考える時代です。

 現状維持というと、いかにも覇気のない感じですが、環境・資源問題を考えると、現状維持でも問題が多いのです。真夏にガンガン冷房を効かせたオフィスの中で「寒い寒い」と言って厚着しているような無駄をこのまま放置しておいて良いのか、そこまでして働いて、本当に意味があるのか。

 とりあえず日本経済全体の構造改革は端緒についたばかりで、まだまだこの先いろいろと痛みを伴う変革があることでしょう。ただ、その中に僕はもっと「休む」「楽しむ」という視点を盛り込んで欲しいと考えています。今の日本でヒットしているモノは、みな「楽しい」「遊び」な雰囲気をまとっています。経済界の舵取りをしている偉い人よりも、消費者の方がずっと先を読んでいます。

 とりあえずは「夏休み」ブームを作ることですね。最低でも2週間くらい休むのが普通になれば、きっともっとお気楽で楽しいラテンな日本ができると思うんですがね。


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