幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 7月29日 ● コミュニケーションツール過剰。

 僕たちが10代だった頃、女の子と付き合う時の連絡方法は、電話か手紙でした。電話と言っても「一家に一台」時代ですから、当然相手の親が出ることもあり、その対策を考えなければなりませんでしたし、仮に目的の相手が出ても、コードレスもない頃ですから、電話の場所は居間か玄関。長電話も込み入った話もいちゃいちゃ電話もしにくかったものです。

 手紙というのは、直接渡せることができれば早いですが、普通は会えないから書くのですから、どうしても書き手と読み手にタイムラグが生じてしまいます。今考えれば、よくそんな状況で恋愛をしたものです。

 ところが現在は恋人同士が連絡を取り合うのにすごく便利な時代になりました。言うまでもなく携帯電話とE-メールの普及によって、いつでもどこでも連絡を取れるようになったのです。しかも携帯電話は電話をかけるだけではなく、メール交換もできますから、これ1台あればOKな代物です。

 ところがこれだけ便利な時代になったというのに、若者たちはそれを有効に生かしているとはとても思えません。お金持ちの家の子がお金にがつがつしていないのと同じく、便利なコミュニケーションツールに囲まれているがゆえに、適当に使っているだけ、と言った感じです。

 今はどこにいたって、何をしていたって、とりあえず連絡は取れるし約束はできます。ところがその便利さに振り回されているだけで、新しいコミュニケーションの可能性を広げていかなければ、結局不便だった時代の方が豊かに恋愛を育んでいることになると思います。制約が多いほど盛り上がるのは恋愛の基本中の基本ですからねぇ。


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