幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 7月27日 ● 自民党の愛知県いじめ。

 愛知万博をどう運営するか、最終的な詰めの段階に入っていますが、ここにきて自民党が随分と冷たい態度を万博に対して取っています。

 自民党の野中幹事長が愛知万博推進議員連盟の会長代行という職を辞任したいと言い始めました。村上参院議員会長は「この万博はやめた方がいい」と述べ、亀井政調会長も「理念がわからない」などと、みんなで一斉によってたかっての万博叩き。ようやく会場を大幅縮小して海上の森を守るということで、話がまとまりかけている時に、こう言う発言で揺さぶりをかけるのは、明らかに自民党の愛知県いじめでしかありません。

 愛知県での自民党はここのところ選挙で惨敗続きです。先日の総選挙前には、「この選挙で自民党が負けたら万博はどうなるかわからないぞ」と脅しをかけていましたが、結局ふたを開けてみたらやっぱり惨敗。その意趣返しが、ここに至っての万博反対というアジテーションなのでしょう。

 そもそも万博を推進してきたのは自民党です。それが選挙に負けたからと言ってヒステリックに反対するというのは、どういう神経をしているのでしょうか。地元の熱意が感じられないと野中氏は言っていますが、先日の愛知万博検討会議でも熱い議論が8週間に渡って繰り広げられました。

 「理念がわからない」亀井氏はもっと問題です。そもそも愛知万博は、21世紀の人類にとって最大の課題となる環境問題をテーマにした万博です。これまでの産業育成型万博から転換を図る画期的な万博になるものです。そのためにBIEも厳しい注文をつけているわけだし、検討会議も白熱した議論を戦わせてきたわけです。その成果が徐々に表れて、当初の従来型万博のイメージが随分薄れてきていますし、その分期待も高まってきています。

 それを相変わらず「金儲けのための万博だ」と言って何でも反対する単純な市民派なる連中も志が低いと思いますが、沖縄サミットに800億円もの無駄金を使いながら「国民の税金を使うには国民全体の理解が必要」などと言う亀井氏には本当に呆れてしまいます。

 自民党は本当に万博を潰そうと思っているわけではないでしょうが、愛知県にこうして脅しをかけておけば、来年の参院選ではいくらか票を稼げるのではないかと考えているのが見え見えです。しかし、こんな恫喝くらいで愛知県で自民党が勝てるようになるとはとても思えません。有権者はそこまでバカじゃないよ。

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