幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 7月12日 ● 人の不幸を見て。



 最近仕事が滅茶苦茶忙しくて、最初は「5年に一度の忙しさ」と表現していたのが、そろそろ「入社以来の忙しさ」になってきました。こうなると、なかなか自分の時間も持てないし、どんどん疲弊していくばかりです。

 中学生の時に「部活や生徒会で忙しい」と言ったら、先生から「忙しいのは充実しているということだ」と言われたので、いや、忙しいという字は「心が亡ぶ」と書くのだから良いことではないですよ、と言い返したことがありました。今思えばつくづく可愛くない生徒だったと思いますが、それはともあれ、今でもやはり忙しいのは良くないなぁ、と感じています。ほんと、心が滅亡しつつあります。

 こんな時は、性格悪いかも知れませんが、自分よりも辛そうな人を観察するに限ります。会社の中で、もっと忙しそうに、しかも「はまった」という仕事をしている人を見ると、あれよりはマシかな、なんて思って、少し明日への活力になります。社内にそういう人が少ない場合は、例えば雪印の社員のことなどを考えてみます。

 真面目にコツコツとスライスチーズ(例えばね)を作ってきたのに、牛乳のせいで自分たちの商品までスーパーから撤去されて販売中止。挙げ句に会社は一気に傾いてしまい、今度のボーナスは多分出ません。下手すると倒産・リストラという目に遭わないとは限らないのです。

 雪印でももっと悲惨な人の話も聞きました。ある会社に勤めていたのにリストラにあって退職。ようやく今年春に見つけた就職先が雪印の関連会社。入った途端にこんなことになってしまい、またまたリストラの危機に陥っているのだとか。

 こういう話を聞くと、自分のちょっとした忙しさやストレスなんて、大したことではないと思えてきます。自分はまだ恵まれているよなぁ、なんて。もっとも江戸時代の身分制度も、こういう人間の心理を上手く利用した不満解消のシステムでしたから、あんまりこうして自分内身分差別をやって問題点を先送りしているのも良くないんですけどね。いつの間にか会社の思う壺、ってことにもなりかねないので、ほどほどにしておかないと。

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