幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 7月11日 ● 杉山愛の成長ぶり。



 ウィンブルドン前の予想では、シングルスでの活躍を期待した杉山愛ですが、2回戦で優勝したヴィーナス・ウィリアムズに負けてしまいました。その代わりダブルスでは決勝まで進出。残念ながらまたウィリアムズ姉妹に敗れ四半世紀前の沢松和子以来の優勝こそ逃しましたが、見事な活躍ぶりでした。

 杉山が一番成長したのはメンタル面だとよく言われます。去年までリードしていながら、最後に勝ちびびって逆転されることがしばしばあったのに、今では最後まで実力を出し切って試合を終えることができるようになりました。昨年の全米オープンの複合ダブルスで優勝したのが大きなきっかけとなったのかも知れません。

 ウィンブルドンで勝ちびびりと言えば、ヤナ・ノボトナ。1993年、グラフ相手に大きくリードしながら、突如崩れて自ら優勝を逃してしまいケント公夫人の肩で泣き崩れたシーンはテニスファンなら良く知っているところです。そのノボトナも1998年、3回目のファイナルでようやく優勝を勝ち取ることができました。勝つだけではなく、負けて負けて、そしてなにかのきっかけで強くなれるということもあるのでしょうね。

 僕たちのようなアマチュアプレーヤーでも、精神的な弱さで勝負をひっくり返されることがしばしばあります。ちょっとしたきっかけでガタガタと崩れていくタイプと、少々のことでは挫けずに実力を遺憾なく発揮できるタイプとでは、かなり実力差があっても勝負になるとわからなくなるものです。ましてや技術面ではほとんど差がないと言われるトッププレーヤーの間では、ほんの少しの精神的崩れが、結果としては大差となって表れてしまうのでしょう。

 全仏オープンでもウィンブルドンでもそれなりの成果を出してきた今年の杉山愛。9月の全米オープンはもともと一番得意なグランドスラム大会です。2000年の締めくくりに、シングルス、ダブルスともに驚くような大活躍を期待したいと思います。

 ところで余談ですが、どうして杉山の決勝戦をNHKは中継しなかったのでしょう?番組編成上の都合なのか、放映権の問題なのかわかりませんが、せっかく順延して見やすい時間になったのですから、生中継すれば視聴率アップ間違いなしじゃなかったのかなぁ。

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