幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 7月10日 ● 名古屋グランパスの決断。



 Jリーグを揺るがすような話題になっている名古屋グランパスエイト主力3選手の戦力外通告。サポーターもマスコミもさまざまな論調が見かけられますが、実際の内情のところはいまひとつ判然としません。

 今回監督の戦略を理解していないとして戦力外通告された望月・平野・大岩の3人は、グランパス生え抜きで日本代表クラスの実力を持つまさにチームの屋台骨。しかし、3人揃って清水商出身で、田中前監督の時にもチームの和を乱したとしてトラブルをひき起こしています。

 今回もカルロス監督は厳しく3選手を批判しています。勝てない原因を選手になすりつけているのだとしたら論外ですが、名将カルロスの言葉であり、また前科のある3人だけに、どこに問題があるのか外部の人間には判断がつきかねます。ともあれ球団は監督を守り、選手を処分する道を選んだのです。

 ただ我々にわかるのは、これでグランパスのイメージが大きくダウンしたということです。小宮副社長がきちんとサポーターの前で説明したのは評価できますが、ここまで騒ぎになる前に、何らかの手だてを講ずることができなかったのかと思います。

 グランパスはベンゲルが監督に就任して以降、華麗でモダンなサッカーをするチーム、そしてサポーターが熱心に応援し、球団も金を惜しまずにちゃんとバックアップするチームというイメージが築き上げられつつあったと思います。呂比須、楢崎、山口を補強した昨年からは、さらに優勝を狙える強いチームという印象もできました。

 ところがここのところ毎回優勝候補の期待をシーズン序盤でつまづいて裏切り、挙げ句に今回の内紛騒ぎでJ2落ちの危機となっては、せっかくの良いイメージもガタガタです。これでストイコビッチが引退してユーゴ代表監督になってしまったら、グランパスは何の取り柄もない単なる弱小球団に逆戻りしかねません。

 いずれにしろ、もう後戻りはできません。今回の3選手の処分によって、戦力は大幅ダウン、イメージはがた落ちですが、その中からまた新たなチーム作りの芽が育ってくれることを期待するしかありません。球団の苦い決断が結果的には正しかったということを証明するのは、球団が守ったカルロス監督の責務だと思います。

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