久しぶりに1泊2日で温泉に行ってきました。今回出かけたのは北陸の片山津温泉。加賀温泉郷には山代温泉や山中温泉など有名な温泉地がありますが、片山津温泉はその中でも湖畔にある温泉地として知られています。もちろん秘湯などではなく、典型的な団体客や家族連れが訪れる歓楽温泉なのですが、久しぶりに行ってみたらすっかり寂れてしまっていてびっくりしました。

　以前片山津温泉に行った時は、なんとあるパソコン通信ネットのオフラインミーティングでした。もうかれこれ10年ほど前の話で、当時まだパソコン通信人口自体が数十万人程度、泊まりでオフなんてことをやっている人間は日本中で1万人はいなかったと思います。ところが我々は年に2回も温泉に出かけてオフをやっていたのですから、相当周りからは変人と思われていました。

　実際、変人率が異様に高かったのは否定できません。なにせ、温泉オフに参加しながら一度も温泉に入らず部屋のシャワーで済ませていた強者までいたのですから。もちろん参加するのは、ほとんどオタク入ったお兄ちゃんばかり。宿の方もなにを勘違いしたか、頼んでもいないのにコンパニオンを用意してくれたりしたのですが、こちらは到着するなりノートパソコン（98ノートの初期の頃です）をカプラで接続したりするのに忙しく「デフォルト」でコンパニオンを断わったりしていました。

　当時はバブル絶頂期。女子大生やOLの温泉ブームの真っただ中だったこともあって、どこの温泉地も人で溢れかえっていました。片山津温泉も街全体が本当に浮かれまくっていたような印象でしたが、今回久しぶりに行ってみたら、なんとも閑散としていて元気がありません。閉館している大型旅館もあって、温泉ブームも不況とともに去っていってしまったのでしょうか。

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