幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 6月19日 ● 生イチローを見に行く。

 ナゴヤドームでオリックス主催試合の西武2連戦がありました。松坂こそ調整中ということで登場しませんでしたが、現在のパ・リーグ首位を争う両チームの激突だけに人気も高く、土日ともほぼ満員。特に日曜日は内野自由席に少し空きがあったくらいで、後はギッシリでした。いつものドラゴンズの試合よりも入っていたくらいです。

 もちろんお目当ては地元が生んだ日本球界の至宝イチロー。7年連続首位打者、そして夢の4割へ挑む現代の生きた伝説、しかも近々大リーグへ挑戦すると言われているわけですから、今のうちにその姿をひと目見ておこうと名古屋の野球ファンが詰めかけるのも無理ありません。

 僕が初めてプロ野球を見に当時の中日球場へ父親に連れていってもらったのは、昭和49年(1974年)の夏休み。巨人のV10を中日が止めたこのシーズンは、スーパースター長嶋の現役最後の年でもありました。この日の長嶋は、見事なホームランを放ち(王も打ったのでONアベック弾になりました)、また三遊間の痛烈な当たりを横っ飛びでキャッチするファインプレーを披露、「さすが長嶋」と満員のファンを唸らせました。そして僕にとって最初で最後の「生長嶋」は、「間に合った」という一点でも大きな意味がありました(ちなみに王のプレーを生で見たのも結局これが最初で最後でした)。

 そんな体験から僕も息子に「生イチロー」を見せておきたくて、日曜日の午後ナゴヤドームを訪れたわけですが、試合は首位対決だけに白熱した投手戦になりました。ほとんど見せ場らしい見せ場もなく、両チーム投手陣の力投が続き、延長12回の攻防も0-0の引き分け。お目当てのイチローも、最初の打席でヒットを放ち盗塁を決めたものの、後は凡打・三振・敬遠四球と見せ場なし。それでも打席に登場するたびに、その剣豪のようなただならぬ雰囲気は、やはりさすがというべきものではありました。

 懐かしかったのは西武先発の潮崎と、リリーフで登場した西崎。10年近く前の西武黄金時代、日本ハムのエース西崎が清原、秋山、デストラーデら強力なレオ打線の前に立ちふさがった試合を西武球場で観戦したことがあります。その試合では潮崎がリリーフで投げていました。今では潮崎が先発して西崎がそのリリーフとして登場するのですから、本当に人の運命なんてわからないものです。

 この試合ではアメリカから帰ってきた木田もリリーフで登板してファンを喜ばせていましたが、もしかしたらイチローも、10年後くらいにアメリカから帰ってきて地元中日でプレーしていたりすることだってあり得ない話ではありません。その時は今日の試合のことをまた懐かしく思い出しながら観戦するのでしょうね。

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