幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 6月14日 ● 選挙の争点はなにか。

 総選挙が告示された昨日昼、名古屋栄のど真ん中を歩いていたら、マイクを突きつけられました。カメラに入っているマークからすると、東海テレビのニュース番組の取材のようです。

 「今日選挙が告示されましたがご存知ですか?」ええ、もちろん。「選挙に関心はありますか?」はい、一応。「もう投票される政党は決めてらっしゃいますか?」ある程度は絞っていますが、選挙期間中は考えるつもりです。「今回の選挙の争点はなんだとお考えですか?」うーん、争点ですかぁ。

 今回は最近には珍しく(?)争点が多い選挙だと思います。ニュースで伝えられる各党党首の発言を見回しても、いろいろな視点からの争点の提示がなされています。「自公保の連立枠組み維持」あり「森総理の資質と正統性の是非」あり「景気回復か財政再建か」あり「改憲か護憲か」あり。さらに「小渕弔い合戦」とか「教育問題」とか、いろんな人がいろんなことを言っている印象が強いですね。

 大きく分ければ、自公保の与党陣営は「連立維持」で「小渕内閣の政策継承をする森政権支持」で「景気回復最優先」で「改憲」なのですが、公明党は「護憲政党」ですから、ちょっとねじれがあります。対する野党は当然「連立は野合」で「森に首相の資質なし」で「財政再建策を打ち出すべし」で「護憲」です。もっとも社民党は「護憲」一辺倒ですが、自由党はもちろん民主党の一部も「改憲」ですから、こちらも一枚岩では決してありません。

 この中で注目は野党(特に民主党)が「財政再建」(=「増税」)を打ち出しているところです。従来政権政党である自民党がしばしば選挙前に増税案を打ち出しては大敗してきた経緯があるだけに、今回に限って政策が与野党逆転しているのは興味深い展開です。野党が言うように、どうせ自民党も選挙が終われば増税を言い出すことは間違いないでしょうが、とりあえず今は選挙用の甘い顔をしています(もっとも自由党は減税して財政再建と言っています。どうやってやるんだ?と思いますが)。

 それを敢えて野党が財政再建策を打ち出してきたということは、それだけ政権を本気で取る気があるという表れですし、また実際国民の間でもこれ以上財政が苦しくなって本当に将来大丈夫なのか、という気分が満ちていると読んでのことでしょう。確かに景気回復のばらまき公約よりも、きちんと財政再建を訴える方が、真面目に国のことを考えているように感じられます。恐らく過去に増税を訴えて選挙に勝った政党はないと思いますが、それだけに今回の選挙結果がどう出るか楽しみです。

とりあえず、読むたびに(1日1回)


を押してください。 日記猿人という人気ランキングに投票されます。
初めての方は、初回のみ投票者登録画面に飛びます。
結構更新の励みにしていますので、押していってくださると嬉しいです。


この日記をマイ日記猿人に登録してみる

前日翌日最新今月