幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 5月3日 ● 二人組は続かないの法則。

 春になると毎年テニスサークルに参加したいというメールがたくさん舞い込みます。ただし、過去の経験からすると参加希望のメールをくれても、本当にメンバーとして定着するのは数人に1人。大半は1回、せいぜい数回サークルに参加しただけで、それっきりという人です。

 こちらにしてみれば、これだけホームページでサークルの情報を開示し、なおかつ参加にあたっての条件までつけているのに、それでも参加したいと言ってくるのだから、やる気満々かと思いきや、意外と気まぐれな人が多いのでびっくりします。

 特に定着率が低いのが、今の時期に参加希望を言ってくる人。これは大まかに2タイプに分かれます。ひとつは暖かくなったので何かちょっと運動したいな、と思ってメールをくれる人。もうひとつは転勤などで環境が変わって新しくテニスサークルを探している人です。後者は以前にもサークルに参加していたことがあるテニスフリークですから、雰囲気やレベル、時間などの条件さえ合えば定着してくれますが、前者は大抵蒸し暑くなる梅雨の頃には来なくなってしまいます。

 だから最初に来た時点で、長年サークルにいるメンバーには「あの人は来なくなるね」とか「定着してくれそう」とか随分わかるようになってきました。まあこのあたりはお見合いと一緒で、お互いにピンと来た相手なら続きますし、なんとなくダメそうと思うと、やはり来なくなる場合がほとんどです。たまに「なんでこの人は続いているんだろう」と思う時もありますけど、本人が気に入って参加してくれているのなら文句を言う筋合いではもちろんありません。

 また、これは特に女性の場合ですが「2人組は続かないの法則」というのが我々のサークルにはあります。初めて参加する時に1人で来る人と、友達を誘って2人で来る人がいます(さすがに3人以上で来た人はいませんでしたが)。で、1人で来る女性はレギュラーメンバーになる確率が高いのですが、2人組の女の子は恐ろしく定着率が低いのです。過去、最高に続いた例で2人がそれぞれ20回前後、1年弱くらい参加したということがありましたが、大抵の場合は2〜3回で来なくなってしまいました。

 2人組で参加するタイプは、片方が都合が悪いともう一方もやめてしまい、なかなか来られないということがありますが、定着しない理由はそれだけではありません。我々のような社会人サークルというのは、元来見知らぬ他人同士がテニスという共通の趣味を媒介にして自らの意志で集まっているコミュニティです。当然ある程度お互いに歩み寄りながら手探りのコミュニケーションを図らないと始まりません。

 1人で参加すれば自然と他の人と接触を持たなくてはいけないので問題ないのですが、2人組で参加すると他のメンバーから隔絶して、自分たちだけの世界に閉じこもってしまいがちです。元々2人で参加しようというタイプは人見知りしがちな気の弱い内弁慶タイプが多いのでしょう。「ふたりの世界」(昔のあおい輝彦の歌のタイトルです。同名のテレビドラマの主題歌でした。知らないだろうなぁ)という壁を作ってしまいがちです。

 また元からいるメンバーも、1人で参加している人には話しかけなければと思いますが、2人組はほっといても大丈夫、となりがちです。結局のところ、彼女たちはなかなかサークルに馴染むことができずに、そのままだんだん足が遠のいていってしまうということになってしまいます。

 そうとわかっていても、友達と2人で参加したい、と希望している人に対して「1人だけで来なさい」とも言えませんから、認めざるを得ないんですけどね。せめて次回からは1人でもおいでね、というくらいです。そう言っても1人じゃ来られないからペアで来るわけで、あまり意味がないんですけどね。

 そうそう、時々男性で2人で参加したい、とメールしてくる人がいます。そもそもうちのサークルは現在男性は募集していないのに、その上そんな甘ったれたことを言ってくるような奴は、即刻お断りのメールを出していますけどね。

 さて、この春の新人さんはどれほど定着してくれることか。楽しみでもあり不安でもあります。半年もしないうちに答は出るんですが。


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