幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 5月2日 ● 誉め言葉は麻薬。

 僕は時々とんでもなく自信満々で強気の発言をして、特に女性から「その自信はどこからくるわけ?」なんて不思議そうに聞かれます。これはいろいろなケースが実はあって、ちゃんと計算が自分の中で成り立っていて見通しが立っているんだけど、あたかも強気だけで押し通そうとしているように見せているだけの時もあれば、ひとつハッタリかまして何とか事態を打開できないか、なんてことを考えている時もあります。

 そうではなくて、単純に照れている時もあります。これは自分でも上手くいったな、と思っているときに、敢えて偉そうに威張ってみせることで、周りから「なに言ってんだ」と突っ込みを入れてもらおうと考えている時です。少しくらい誉められるのは嬉しいものですが、あまりに大袈裟に誉められると恥ずかしくなります。だから敢えて自分で自分を誉めて、周りからの誉め言葉を消してしまおう、という心理です。

 ところが世の中には逆に謙遜することで、誉め言葉を引っぱり出そうとしている人がたくさんいます。「いえいえ、わたしなんか大したことないですわ」なんて恥ずかしそうに人から言われた誉め言葉を否定しながら、「もっと言ってもっと言って」という態度が透けて見えるような人です。

 誉められている内容は大抵の場合まず大したことではありません。ちょっと美人だからとか家柄がいいとかスッチーだからとか料理が上手だからとか(なんか女性に偏っているなぁ)。ただ自分でも「いけてる」と思っているポイントを誉められると、ひたすらその賛辞を否定することで、さらにその否定を否定する誉め言葉を待っているのです。

 しかし僕から見ていると、それこそ「よくそんな自信があるね」と言いたくなります。とにかくチャンスがあれば誉めてもらおう、認めてもらおうと思う、その性格はとてもじゃないけど僕にはついていけません。永遠に続く自分への最大限の賛辞。気持ち良いと思っているうちに、抜けられなくなっていく。誉め言葉は麻薬のようなものですね。使い方にも注意しないと。


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